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東京大学 2018年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第3問

a>0 とし、f(x)=x33a2xとおく。

(1)
x1f(x) が単調に増加するための、a についての条件を求めよ。

(2)
次の2条件を満たす点 (a,b) の動きうる範囲を求め、座標平面上に図示せよ。条件1:方程式 f(x)=b は相異なる3実数解をもつ。条件2:その解を α<β<γ とすると β>1 である。

難易度6/ 10計算量5/ 10目安25

微分関数方程式・不等式 増減表微分による最大最小グラフの概形、範囲評価

方針

導関数 f(x)=3(x2a2) から増減を読む。(1)は x1 全体で導関数が非負となる条件である。(2)では極大値 f(a)=2a3、極小値 f(a)=2a3 から3実数解の条件を出す。中央の解 β は減少区間 (a,a) 上にあるので、β>1a>1 および b<f(1) に翻訳し、境界の上下関係を確認する。

解答

(1) f(x)=3(x2a2).x1 における x2 の最小値は1なので、この区間で常に f(x)0 となる条件は1a20.a>0 と合わせて0<a1を得る。

(2)

導関数の符号から、f の増減はxaa+f(x)+00+f(x)2a32a3となる。したがって f(x)=b が相異なる3実数解をもつ条件は2a3<b<2a3.中央の解 β は減少区間 (a,a) にある。β>1 となるにはまず a>1 が必要である。このとき 1(a,a) で、f はこの区間で減少するからβ>1    f(β)<f(1)    b<13a2.さらに a>1 では(13a2)(2a3)=(a1)2(2a+1)>0かつ 13a2<2a3 である。よって求める範囲はa>1,2a3<b<13a2である。

別解

解法2

方針

中央の解そのものを β=t とおく。中央の解は三次関数の減少区間にあるため 1<t<a が必要十分となる。固定した a>1 に対して b=f(t) の値域を求めれば、境界条件を直接得られる。(1)は導関数の最小値を端点 x=1 で判定する。

解答

(1)

x1 では x21 であるからf(x)=3(x2a2)3(1a2).したがって 0<a1 なら f(x)0 である。逆に a>1 なら x=1 の近くで f(x)<0 となるので単調増加ではない。よって0<a1.(2)

中央の解を β=t とおく。中央の解は極大点と極小点の間にあるためa<t<a.条件 t>1 と合わせると、このような t が存在するためには a>1 であり、そのとき1<t<a.固定した a>1 に対し、f は区間 (1,a) で狭義単調減少する。したがって b=f(t) の値域はf(a)<b<f(1),すなわち2a3<b<13a2.逆にこの範囲の b なら、減少区間 (1,a) にただ1つの解 t があり、その上下に残り2解も存在する。よって必要十分条件はa>1,2a3<b<13a2である。

総評

難度6、目安時間25分。三次関数の極値と水平線 y=b の位置関係を一枚の増減表にまとめるのが中心である。相異なる3実数解だけなら 2a3<b<2a3 だが、中央の解 β>1 により a>1b<f(1)=13a2 が加わる。減少区間では不等号の向きが反転する点に注意する。境界は相異なる3解または β>1 を失うため含まれず、図では破線で表す。

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出典: 東京大学 2018年度 前期日程 第2次学力試験 数学(文科)(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。