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東京大学 2018年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第4問

放物線 y=x2 のうち 1x1 を満たす部分を C とする。座標平面上の原点 O と点 A(1,0) を考える。

(1)
PC 上を動くとき、OQ=2OPを満たす点 Q の軌跡を求めよ。

(2)
PC 上を動き、点 R が線分 OA 上を動くとき、OS=2OP+ORを満たす点 S が動く領域を座標平面上に図示し、その面積を求めよ。

難易度7/ 10計算量6/ 10目安30

図形と方程式ベクトル積分 軌跡座標設定面積計算、場合分け

方針

P=(t,t2)R=(u,0) とおく。(1)は Q=(2t,2t2) から t を消去する。(2)では S=(2t+u,2t2) を得る。高さ Y を固定すると t=±Y/2 に対応する2つの横区間が現れる。低い部分では重なり、高い部分では分離するので、重なりが消える高さ Y=1/8 で場合を分けて横幅を積分する。

解答

(1) P=(t,t2)  (1t1) とおく。Q=(2t,2t2).Q=(X,Y) と書けば X=2tY=2t2 なので、Y=12X2,2X2.これが求める軌跡である。

(2) R=(u,0)  (0u1) とおくとS=(2t+u,2t2).S=(X,Y) とし、高さ Y を固定する。s=Y2とおけば t=±s であるから、X の動く範囲は[2s,2s+1][2s,2s+1].2区間が重なる条件は2s2s+1    s14    0Y18.したがって横幅は{1+4Y/2(0Y18),2(18<Y2).よって面積は01/8(1+4Y2)dY+1/822dY=(18+112)+154=9524.領域は下図の青色部分である。

別解

解法2

方針

t0t0 から生じる2つの領域を別々に考える。それぞれは幅1、高さ2の曲線帯で面積2をもつ。2領域の重なりだけを積分で求め、包除原理により和集合の面積を出す。図形の生成を「放物線弧を右へ0から1だけ平行移動した通過領域」と見る解法である。

解答

(1) OQ=2OP は、放物線弧 C を原点中心に2倍する相似変換である。したがってY=12X2,2X2を得る。

(2)

t0 からできる領域と t0 からできる領域を E+E とする。各領域は、対応する放物線弧を水平方向に長さ1だけ掃いた曲線帯である。各高さ 0Y2 で横幅が1なのでE+=E=021dY=2.両領域が重なるのは0Y18であり、s=Y/2 とおくと重なりの横幅は(2s+1)2s=14Y2.したがってE+E=01/8(14Y2)dY=18112=124.包除原理よりE+E=2+2124=9524.

総評

難度7、目安時間30分。点 R の移動は、2倍した放物線弧を右へ0から1だけ平行移動する操作に当たる。高さを固定すると、t=±Y/2 から2つの横区間が生じることが見通しの核心である。低い高さでは2区間が重なり、高さ Y=1/8 を越えると離れる。積分は横幅を表す式として必ず別行に置き、どの範囲を積分しているかを明記する。全体を直接積分する方法と、2領域の面積から重なりを引く方法が一致することで検算できる。

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出典: 東京大学 2018年度 前期日程 第2次学力試験 数学(文科)(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。