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東京大学 2019年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第1問

座標平面の原点をOとし,
OA(1,0)B(1,1)C(0,1)を辺の長さが1の正方形の頂点とする。
3点P(p,0)Q(0,q)R(r,1)はそれぞれ辺OAOCBC上にあり,
3点OPQおよび3点PQRはどちらも
面積が13の三角形の3頂点であるとする。

(1) qrpで表し,pqrそれぞれのとりうる値の範囲を求めよ。

(2) CROQの最大値,最小値を求めよ。

難易度4/ 10計算量4/ 10目安15

図形と方程式関数 座標設定面積計算文字消去微分による最大最小、範囲評価

方針

2つの面積条件を座標の行列式に直し、まず OPQ から pq=23 を得る。点は指定された辺上にあるので 0p,q,r1 であり、面積式の符号もこの範囲で判断できる。次に PQR の面積条件へ q=23p を代入して rp の式にする。範囲は q1p1 から p を先に決め、そこから q,r の動く範囲を出す。最後に CR/OQ=r/q を1変数関数にし、端点と停留点を比較して最大値・最小値を決める。

解答

(1)
P,Q,R はそれぞれ辺上にあるので 0p1,0q1,0r1 である。ただし OPQ の面積が 13 なので、実際には p>0,q>0 である。

まず OPQ について 12pq=13 だから q=23p である。

次に PQR を考える。 PQ=(p,q),PR=(rp,1) であるから、面積の2倍はpqrp1=pqpqrである。ここで pq=23 であり、求める点が存在する範囲では p+qrpq0 となるので、面積条件は p+qrpq=23 と書ける。したがって p+qr23=23 より qr=43p である。q=23p を代入すると r=43p23p=2p32p2 を得る。

つぎに範囲を調べる。q123p1 すなわち p23 であり、また p1 だから 23p1 である。この範囲で q=23p は単調減少するので 23q1 である。また r=2p32p2 について r=23p であり、23p1 では r0 である。よって r(23)=23,r(1)=12 から 12r23 である。

(2) CR=rOQ=q であるからCROQ=rq=(2p32p2)3p2=3p294p3である。そこで f(p)=3p294p3(23p1) とおく。微分すると f(p)=6p274p2=3p4(89p) である。したがって f23p89 で増加し、89p1 で減少する。

端点と停留点での値はf(23)=23,f(89)=6481,f(1)=34である。よって、最大値は 6481 であり、最小値は 23 である。

別解

解法2

方針

座標の行列式を使わず、正方形を三角形と台形に分割して面積条件を作る。qrp で表した後、比 CR/OQ を3次関数に直して増減を調べる。

解答

(1)
OPQ の面積から12pq=13,q=23pを得る。正方形から2つの面積が 1/3 の三角形を除くと、台形 PABR と三角形 QCR の面積の和は 1/3 である。したがって2pr2+r(1q)2=13よりp+qr=43.よってq=23p,r=43pq=2p32p2.辺上の条件 q1p1 から23p1.この範囲で qr はともに減少するので23q1,12r23.(2)CROQ=rq=3p294p3=:f(p).微分するとf(p)=3p4(89p)であるから、区間 [2/3,1] では p=8/9 まで増加し、その後減少する。f(23)=23,f(89)=6481,f(1)=34.したがって最大値は 64/81、最小値は 2/3 である。

総評

難度4、目安時間15分。2つの三角形の面積を座標で処理し、媒介変数を p だけに減らせば標準的な1変数最大最小になる。採点上は p,q,r の範囲をそれぞれ明記すること、r/q の端点評価を r だけの値と取り違えないことが重要である。特に p=1 では r=12 だが q=23 なので、比は 34 であり、最小値は 23 になる。

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出典: 東京大学 2019年度 第2次学力試験 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。