方針
(1) は から得る3本の一次式を解く。(2) は を区間 の独立な実数と見て, の実部・虚部を一次式にする。単位立方体の8頂点の像を求め,その凸包の外側6点を順につないで六角形を描く。
解答
(1) である。またである。両式を加えるととなるのでである。
(2) (1)よりである。 とおくと であり,となる。立方体の8頂点の像はである。 は内部にあり,外側の6頂点はである。したがって求める範囲は,これらを順に結んだ六角形の周および内部である。
別解
解法2(補間公式と線分の和で求める)
方針
3点 における値から2次式を補間する。補間基底を展開すれば(1)の係数が直ちに得られ, を代入すれば は の一次結合になる。(2) では各値の区間幅1に対応する3本の線分の和として領域を作り,端点和から六角形を得る。
解答
(1) 3点 に対する補間公式よりである。実際, を代入すれば,それぞれ になる。これを について整理するとを得る。
(2) 補間公式に を代入するとである。 とおけばとなる。
つまり点1から出発し,方向 ,, の3本の線分を独立に足し合わせた領域である。端点の和を順に調べると外周の頂点はとなる。各係数の区間は閉区間なので,この六角形は周も含む。
総評
難度5、計算量5。想定時間は20分程度。(1) は複素係数の連立一次方程式を落ち着いて解く問題で, で割る場面の実部・虚部の整理が小さな山である。(2) は3つの実数パラメータの線形像として見ると図形が明確になる。頂点候補8点のうち外側の6点だけが六角形の頂点になるため,内部点まで頂点として描かないこと,また が閉区間なので境界を含むことが注意点である。