問題
を正の実数とする。におけるの関数を,座標平面上の2点,間の距離の2乗として定める。
(1) の範囲にとなるがただ1つ存在することを示せ。
(2) 以下が成り立つようなの範囲を求めよ。
におけるの関数は,区間のある点において最大になる。
方針
解法1(半角公式で臨界点を追う)
距離の2乗をそのまま展開して微分する。整理すると の符号は の符号で決まり, では なので は と同値になる。この右辺を とおき, と端の極限から臨界点の一意性を示す。最大点は符号変化によりその臨界点であり,それが に入る条件を として読む。
解法2(半角の正接を新変数にする)
微分して得られる臨界点条件に を入れると, は と等しくなる。 は で狭義単調増加し,0から無限大まで動くので解は一意である。最大点が にある条件は と同値なので, と比較する。
解答
解法1(半角公式で臨界点を追う)
(1)
点 , より である。したがって
である。 では であるから, は と同値である。半角の公式より なので となる。
ここで とおくと である。さらに
である。 であるから,方程式 は にただ1つの解をもつ。したがって となる もただ1つ存在する。
(2)
(1) の計算より である。 であり, は単調増加であるから, を満たすただ1つの点を とすると
である。よって は で最大値をとる。
この最大点が にあることは と同値である。 は単調増加なので,これは と同値である。ここで
である。
また は正の実数である。したがって求める範囲は である。等号の場合は最大点が になり,指定された開区間には入らない。
解法2(半角の正接を新変数にする)
(1)
距離の2乗を微分すると
である。 で
とおくと , であり,
である。したがって は
と同値である。
とおくと
である。また で , で である。よって に対し は正の解をただ1つもち,対応する も にただ1つ存在する。
(2)
の符号は の符号と一致する。 も も単調増加なので,唯一の臨界点の前で ,後で となる。したがってその点が最大点である。
最大点が にあることは
と同値である。 の単調性より,これは
と同値である。よって求める範囲は
である。