方針
「十分離れていない」点の集合を、各基準点を中心とする一辺2の開正方形として捉える。まず が 内にあり、かつ から十分離れている条件を の範囲に直す。次に の許される面積は、正方形 から の近傍正方形の和集合を除いた面積である。 まわりの正方形が の上辺を越えるかどうかで を境に場合分けし、重なり面積を足し戻して を求める。最後は各区間での増減を調べる。
解答
(1) は放物線 上にあり、 座標が であるから である。 が領域 にあることから である。
次に、 が から十分離れている条件は である。 なので、これは と同値である。 のとき、点 については であるから十分離れている。また点 については であるから十分離れている。
したがって のとりうる値の範囲は である。
(2)
点 から十分離れていない点の集合は を満たす開正方形である。境界を含むかどうかは面積に影響しないので、以下では面積だけを計算する。
まず から十分離れていない部分を から除く。これらは 内でそれぞれ面積1の正方形になり、互いに面積をもつ重なりはない。したがって、この3点によって除かれる面積は である。
次に から十分離れていない部分を考える。 のとき、 まわりの一辺2の正方形は からはみ出さない。したがってその面積は4である。この正方形と、 まわりの3つの正方形との重なり面積は順に である。よって除かれる面積の和集合を包除原理で数えるとである。 のとき、 まわりの正方形は の上辺 を越える。 内に残る部分の横幅は2、縦の長さは であるから、その面積は である。この部分が まわりの正方形と面積をもって重なることはなく、 まわりの正方形との重なりだけがある。その重なり面積は横幅 、縦幅1より である。したがってである。
以上よりである。なお ではどちらの式も となり一致する。
(3) では である。この区間では なので は増加しており、最大でも である。したがって はこの区間で減少する。
一方、 では であるから、 はこの区間で増加する。
よって は境目の で最小になる。
別解
解法2
方針
まず の近傍を除いた基本領域の面積6を作り、そこから の一辺2の近傍正方形のうち基本領域に重なる部分だけを引く。図で重なりを固定し、 で上辺からはみ出すかを分ける。
解答
(1)
より 。 から十分離れる条件は であり、この範囲では からの条件も自動的に満たす。よって(2)
「十分離れていない」範囲は各点を中心とする一辺2の開正方形である。 の近傍を から除いた基本領域の面積は である。
では の近傍正方形は 内にあり、その面積4から3つの灰色部分との重なりを除いた分だけ基本領域を削る。よって では 内の 近傍は面積 で、 近傍との重なり だけを戻す。したがって(3)
前半の導関数は 、後半は である。よって最小にする値はである。
総評
独自の『十分離れる』定義を軸平行正方形として読解する面積問題。目安時間は20〜25分。駿台分析では数学内容自体は軽いが得点が広く分布し、(3)の導関数の符号確認漏れも見られた。境界は面積に影響しないこと、 が上辺到達の分岐であること、両式がそこで一致することを確認する。