方針
個々の玉は同色内で区別しない色の並びに直して数える。(1) は黒白8個を先に並べ,9個のすき間から赤を入れる4か所を選ぶ。(2) は,赤が隣り合わない並びを作る同じ手順を母集団にし,先にできた黒白列の中で隣り合う黒黒の箇所数 によって分類する。黒黒の間には赤を必ず入れる必要があるので,残りの赤を他のすき間から選ぶ形で条件付きの個数を出す。
解答
(1)
色だけの並びで考える。12個の位置のうち赤玉4個の位置を選ぶ方法は,全体では 通りである。赤玉がどの2個も隣り合わないように4個の位置を選ぶには,赤以外の8個を先に置いて,その前後と間にできる9個のすき間から4個を選べばよい。したがってその数は 通りである。
黒玉3個,白玉5個の並び方 は,分子・分母で共通に掛かるので,求める確率 はである。
(2)
赤玉が隣り合わない並びは,まず黒玉3個と白玉5個の列を作り,その9個のすき間から赤玉を入れる4か所を選ぶことで一意に作られる。したがって,条件付き確率の母集団の個数は である。
黒玉3個と白玉5個からなる長さ8の列で,隣り合う黒黒の箇所数を とする。 は黒がどの2個も隣り合わない場合で,5個の白の前後と間の6個のすき間から黒を置く3か所を選ぶから 通りである。 は3個の黒がひとかたまり になる場合で,このかたまりと5個の白を並べるから 通りである。全体は 通りなので, の列は 通りである。
赤玉を入れたあと黒玉も隣り合わないようにするには,もとの黒白列で黒黒が隣り合っている 箇所には,必ず赤玉を1個入れなければならない。残りの赤玉 個は,その 箇所を除いた 個のすき間から選んで入れる。よって条件を満たす並びの個数は である。したがってである。
別解
別解(隣接条件の包除原理)
方針
同色の玉を一列に並べたときに生じる『内部の隣接結合』を包除原理で切る。(1) は赤の3本の結合,(2) の分子は赤の3本と黒の2本を同時に処理する。条件付き確率では,赤非隣接かつ黒非隣接の並び数を,赤非隣接の並び数で割る。
解答
同色の玉は区別しない色列として数える。各色の玉には,左から現れる順に赤 ,黒 ,白 と番号を付けることにする。この番号付けは各色列に対して一意である。赤には という3本,黒には という2本の隣接結合がある。選んだ結合を縮めて一つのかたまりにする包除原理を用いる。
(1)
全色列の数は赤が隣り合わない色列の数はよって(2)
赤も黒も同色どうしが隣り合わない色列の数は,赤の結合を 本,黒の結合を 本縮める二重の包除により ごとにまとめて計算するとだから条件『赤が隣り合わない』のもとでの確率なのでである。
総評
目安時間は18分。条件付き確率の分母は『赤が隣り合わない並び』であり,全色列ではない。標準解法では黒白列の黒黒隣接数を0,1,2に分類し,別解では赤3本・黒2本の内部結合に包除原理を適用した。両方で有利な並び4326,条件付き母数7056を得て と一致した。