方針
(1) は u=x、dv=dx/cos2x として部分積分する。(2) は未知の定積分値をC=∫0π/3f(t)dtとおくと f(x) が C を含む形で表せるので、両辺を積分して C を決定する。
解答
(1)
部分積分により∫03πcos2xxdx=[xtanx]03π−∫03πtanxdxである。また∫tanxdx=−log(cosx)より∫03πtanxdx=log2であるから∫03πcos2xxdx=3π3−log2である。
(2) C=∫03πf(t)dtとおく。与式よりf(x)=cos2xπ−log2Cxである。これを 0 から π/3 まで積分するとC=π∫03πcos2xdx−log2C∫03πcos2xxdxである。したがって(1)を用いてC=π3−log2C(3π3−log2)となる。これを解くとC=3log2である。よってf(x)=cos2xπ−3xである。
別解
解法2
方針
(1) では積 xtanx を微分したときに生じる tanx を log(cosx) の微分で打ち消し、原始関数を一度に作る。(2)では g(x)=f(x)cos2x とおき、g が1次関数であることからその傾きを直接決める。
解答
(1) dxd{xtanx+log(cosx)}=tanx+cos2xx−tanx=cos2xx.したがって∫03πcos2xxdx=[xtanx+log(cosx)]03π=3π3−log2.(2)g(x)=f(x)cos2x,C=∫03πf(t)dtとおく。与式からg(x)=π−kx,k=log2Cである。よってf(x)=cos2xπ−kx.一方、C=klog2 でありC=∫03πcos2tπ−ktdt=π3−k(3π3−log2).したがってklog2=π3−k(3π3−log2).両辺の klog2 を消去すると0=π3−3kπ3だからk=3.ゆえにf(x)=cos2xπ−3x.この関数を与式へ戻せば条件を満たすので、これが求める関数である。
総評
難度5、計算量4。想定時間は12分程度。(2) は未知の定積分値を文字で置いて自己完結する方程式を作る問題である。(1) の値を符号まで正確に使うこと、特に tanx の原始関数の符号を誤らないことが重要である。積分記号はすべて独立表示とし、別解では原始関数を直接構成して部分積分の符号を検算できるようにした。
冊子PDFで見る横国の積分の問題で問題集を作る
出典: 横浜国立大学 2018年度 前期 理系数学 第1問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。