横浜国立大学 2019年度
理系数学 第1問
- 試験区分
- 前期
- 対象
- 理工学部・都市科学部
- 分野
- 積分、図形と方程式、三角関数
- 解法
- 座標設定、極限計算、定積分評価
- 難易度
- 5 / 10 計算量 4 / 10 目安 12分
問題
三角形OABがあり,各辺の長さはOA=1, OB=3, AB=2である。自然数nに対し,
APk=nkAB(k=1,2,…,n)
となるような点P1,P2,…,Pnを辺AB上にとる。次の問いに答えよ。
(1) 線分OPk (k=1,2,…,n)の長さを求めよ。
(2) 極限値
n→∞limn1k=1∑n(OPk)21
を求めよ。
出典:横浜国立大学 2019年度 前期 理系 第1問
方針
解法1
OA2+OB2=AB2 から ∠AOB=90∘ と分かるので,座標を置く。Pk を A から B へ k/n だけ進んだ点として表し,OPk2 を得る。(2) は k/n を変数とする区分求積法で定積分に直す。
解法2
座標を置かず、内分点の距離公式で OPk2 を求める。その後、変数変換を先に設計して逆正接の端点値を読む。
解答
解法1
(1)
OA2+OB2=1+3=4=AB2
であるから,∠AOB=90∘ である。座標を
とおく。t=nk とすると,Pk は A から B へ t だけ進んだ点なので
である。したがって
(OPk)2=(1−t)2+3t2=4t2−2t+1
より
である。
(2)
(1)より与式は区間 [0,1] の区分求積であるから,極限値は
∫014x2−2x+1dx
である。ここで
4x2−2x+1=4(4x−1)2+3
なので
∫014x2−2x+1dx=31[tan−134x−1]01.
したがって
解法2
(1)
t=k/n とおく。Pk は APk:PkB=t:(1−t) をみたすから、ベクトルを展開すると
OPk2=(1−t)OA2+tOB2−t(1−t)AB2.
ここへ OA2=1,OB2=3,AB2=4 を代入して
OPk2=(1−t)+3t−4t(1−t)=4t2−2t+1.
よって
(2)
連続関数 h(x)=1/(4x2−2x+1) に対する右端型の区分求積だから、極限は ∫01h(x)dx である。
とおくと、x=0,1 はそれぞれ u=−1/3,3 に対応し、
∫014x2−2x+1dx=31∫−1/331+u2du.
したがって