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広島大学 2026年度 前期文系数学 第1問

大小2個のさいころを投げ,出た目の最大値を得点とするゲームを「ゲームX」と呼ぶ。次の問いに答えよ。

(1) AさんがゲームXを行う。Aさんの得点が5である確率を求め,既約分数で表せ。

(2) AさんがゲームXを行う。Aさんの得点が5であるとき,大きいさいころの出た目が5である条件付き確率を求め,既約分数で表せ。

(3) AさんがゲームXを行う。Aさんの得点の期待値を求め,既約分数で表せ。

(4) AさんとBさんがそれぞれゲームXを行う。Aさんの得点がBさんの得点より大きい確率を求め,既約分数で表せ。

難易度3/ 10計算量3/ 10目安15

確率場合の数 数え上げ、条件付き確率、期待値、対称性の利用

方針

得点が最大値で定まるので,得点kの確率を「両方がk以下」から「両方がk1以下」を引いて求める。(4)は同分布の対称性から,引き分け確率を先に出す。

解答

(1)
得点が5であるのは,両方の目が5以下で,かつ両方の目が4以下ではない場合である。したがって場合の数は5242=9であり,求める確率は936=14である。

(2)
得点が5である9通りのうち,大きいさいころの目が5であるのは,小さいさいころの目が1,2,3,4,55通りである。よって条件付き確率は59である。

(3)
得点がkである確率はk2(k1)236=2k136(k=1,2,,6)である。したがって期待値はk=16k2k136=1+6+15+28+45+6636=16136である。

(4)
AさんとBさんの得点は同じ分布であるから,Aさんの得点が大きい確率とBさんの得点が大きい確率は等しい。引き分けの確率は12+32+52+72+92+112362=2861296=143648である。よって求める確率は11436482=5051296である。

別解

解法2

方針

得点 M の分布を作る。(3)は E(M)=Pr(M1)++Pr(M6) を使い,(4)はAの得点を固定してBの得点がそれ未満となる場合を直接数える。

解答

(1)
得点が5となる組は,一方が5で他方が1以上5以下のものから (5,5) の重複を除いた 5+51=9 通りである。よって確率は936=14である。

(2)
この9通りのうち大きいさいころが5であるのは (5,1),(5,2),,(5,5) の5通りだから,条件付き確率は 5/9 である。

(3)
得点を M とすると,j=1,,6 に対してPr(Mj)=1(j1)236である。したがってE(M)=602+12+22+32+42+5236=65536=16136.(4)
Aの得点が k である組は 2k1 通り,Bの得点が k 未満である組は (k1)2 通りである。よってAが勝つ組は10+31+54+79+916+1125=505通りである。全組は 362=1296 通りなので,求める確率は 505/1296 である。

総評

難度3,計算量3。想定時間は15分程度。最大値の分布 2k1 を作る標準解法に加え,期待値を尾確率の和,勝率を得点固定の直接計数で求める別解を示した。条件付き確率では大小のさいころを区別し,引き分けを勝敗のどちらにも含めないことが注意点である。

冊子PDFで見る広大の確率の問題で問題集を作る

出典: 広島大学 令和8年度一般選抜(前期日程)数学(公式問題)(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。