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北海道大学 1981年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第4問

n を自然数とする。数直線上で点12n+21n(n+1)を両端とする線分を An とする。

(1) どんな n に対しても AnAn+1 は交わることを証明せよ。

(2) 線分 AnAn+1 の長さを dn とするときn=1dnを求めよ。

難易度6/ 10計算量5/ 10目安21

数列方程式・不等式 数学的帰納法不等式評価和の計算

方針

重なりに必要な (n+1)(n+2)2n+2 を数学的帰納法で示す。2線分の左右の端点を順に並べて共通部分を確定し、望遠和と等比級数で長さの総和を求める。

解答

(1) まず(n+1)(n+2)2n+2を示す。n=1 では 68 である。ある n で成り立つと仮定すると、n1 より n+32(n+1) だから(n+2)(n+3)2(n+1)(n+2)2n+3.よって帰納法により主張が成り立つ。

したがってAn=[12n+2,1n(n+1)],An+1=[12n+3,1(n+1)(n+2)].左端については An+1 の方が左にあり、右端については An+1 の方が左にある。さらに先の不等式から12n+21(n+1)(n+2)だから、両線分は必ず交わる。

端点の並びと共通部分は次の通りである。

(2) 共通部分はAnAn+1=[12n+2,1(n+1)(n+2)]だからdn=1(n+1)(n+2)12n+2.第1の級数は望遠和によって 1/2、第2の級数は初項 1/8、公比 1/2 の等比級数だから 1/4 である。よってn=1dn=1214=14.

別解

解法2(二項定理で重なりを保証する)

方針

端点比較の核心となる不等式を二項展開の2項から示す。共通部分の長さを有限和まで計算し、その極限を取ることで無限和を求める。

解答

(1) n=1,2 では68,1216である。n3 では二項定理より2n+2=k=0n+2n+2Ckn+2C2+n+2Cn=(n+1)(n+2).したがって、すべての自然数 n12n+21(n+1)(n+2)が成り立つ。

また12n+3<12n+2,1(n+1)(n+2)<1n(n+1).よって両線分の共通部分は[12n+2,1(n+1)(n+2)]であり、特に空でない。

(2) N までの和を先に計算するとn=1Ndn=n=1N(1n+11n+2)n=1N12n+2=(121N+2)14(112N).N を限りなく大きくすればn=1dn=14.

総評

難度6、計算量5、目安21分。線分名だけで考えず、4つの端点の順序を不等式で確定することが要点である。核心の評価を帰納法と二項定理の2通りで示し、共通部分の長さは望遠和と等比級数、または有限部分和の極限で確認した。

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出典: 北海道大学 1981年度 前期 理系 第4問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。