方針
h(x)=log(nx)−x と置く。指定区間が (0,1) に入ること、両端で符号が変わること、区間内で単調増加することから存在と一意性を示す。極限は yn=nxn と置いて挟み撃ちする。
解答
(1) h(x)=log(nx)−xと置く。n≧3>e だから、指定区間は 0<x<1 に含まれる。両端ではh(n1)=−n1<0,h(ne)=1−ne>0.またh′(x)=x1−1>0(0<x<1)である。よって中間値の定理と単調性により、指定区間に解 xn がただ1つ存在する。
(2) yn=nxnと置くと 1≦yn≦e であり、元の方程式からlogyn=nyn.したがって0≦logyn≦ne⟶0.ゆえに yn→1 である。よってn→∞limnxn=1.
別解
解法2
方針
最初から y=nx と置き、logy=y/n を [1,e] で調べる。存在・一意性を gn(y)=logy−y/n の増加性で示し、指数形 yn=eyn/n から直接挟む。
解答
(1)
y=nx と置くと、指定区間は 1≦y≦e となり、方程式はgn(y)=logy−ny=0となる。端点ではgn(1)=−n1<0,gn(e)=1−ne>0.さらに 1≦y≦e<n でgn′(y)=y1−n1>0である。よって [1,e] に解はただ1つあり、元の区間にも解がただ1つある。
(2)
解を yn=nxn とすればyn=eyn/n.1≦yn≦e なのでe1/n≦yn≦ee/n.両端はともに 1 へ近づくから、挟み撃ちの原理よりn→∞limnxn=n→∞limyn=1.
総評
指定区間での解の存在・一意性と、変数変換後の挟み撃ちが主題である。目安時間は18分。n≧3>e により区間が x<1 に入ることを明示する。直接法と y=nx の方法で端点の符号・単調性・極限値を照合した。
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出典: 北海道大学 1983年度 前期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。