Evolton

北海道大学 1983年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第3問

xの方程式x=logx+lognについて,次の問に答えよ.
ただし,nn3なる自然数である.

(1) 上の方程式の解x1nxenなるものは
ただ1つ存在することを示せ.
ここで,eは自然対数の底であり,その値は2.718であることが知られている.

(2) nに対して(1)で定まる解をxnとするとき,
limnnxnを求めよ.

難易度6/ 10計算量4/ 10目安18

指数・対数数列関数 増減表極限計算、範囲評価

方針

h(x)=log(nx)x と置く。指定区間が (0,1) に入ること、両端で符号が変わること、区間内で単調増加することから存在と一意性を示す。極限は yn=nxn と置いて挟み撃ちする。

解答

(1) h(x)=log(nx)xと置く。n3>e だから、指定区間は 0<x<1 に含まれる。両端ではh(1n)=1n<0,h(en)=1en>0.またh(x)=1x1>0(0<x<1)である。よって中間値の定理と単調性により、指定区間に解 xn がただ1つ存在する。

(2) yn=nxnと置くと 1yne であり、元の方程式からlogyn=ynn.したがって0logynen0.ゆえに yn1 である。よってlimnnxn=1.

別解

解法2

方針

最初から y=nx と置き、logy=y/n[1,e] で調べる。存在・一意性を gn(y)=logyy/n の増加性で示し、指数形 yn=eyn/n から直接挟む。

解答

(1)
y=nx と置くと、指定区間は 1ye となり、方程式はgn(y)=logyyn=0となる。端点ではgn(1)=1n<0,gn(e)=1en>0.さらに 1ye<ngn(y)=1y1n>0である。よって [1,e] に解はただ1つあり、元の区間にも解がただ1つある。

(2)
解を yn=nxn とすればyn=eyn/n.1yne なのでe1/nynee/n.両端はともに 1 へ近づくから、挟み撃ちの原理よりlimnnxn=limnyn=1.

総評

指定区間での解の存在・一意性と、変数変換後の挟み撃ちが主題である。目安時間は18分。n3>e により区間が x<1 に入ることを明示する。直接法と y=nx の方法で端点の符号・単調性・極限値を照合した。

冊子PDFで見る北大の指数・対数の問題で問題集を作る

出典: 北海道大学 1983年度 前期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。