方針
円の中心を と置き、点 で曲線と円の接線の傾きが一致する条件から を求める。曲線上の点 と中心との距離の2乗を とおけば、(2)は が でただ1つの最小値を取ることを示す問題になる。 を、増加関数 の差として見て符号を決める。(3)は最小値 を計算する。
解答
(1)
円 の中心を とおく。点 における曲線の接線の傾きは である。
一方、円の半径 の傾きは であり、円の接線は半径に垂直であるから、円の接線の傾きは である。2つの接線が一致するので である。整理すると であり、 となる。
(2)
曲線上の点 と中心 との距離の2乗を とおく。円の半径の2乗は である。したがって、点 以外の曲線上の点が円の外にあることを示すには、 で を示せばよい。
(1) の を用いて微分するとここで とおくと である。また なので、 は増加する。
したがって では 、 では である。よって は でただ1つの最小値を取る。したがって なら であり、曲線は点 を除いて円 の外にある。
(3)
(2)より、中心から曲線上の点までの距離の2乗の最小値は である。 だから、よって求める最小値は である。
のときの模式図。曲線と円は で同じ接線をもつ。
別解
解法2
方針
(1) 接点で半径と接線が垂直である条件を内積で書き、中心を求める。(2) 距離の2乗 の導関数に現れる について、平均値の定理から を使う。これにより の符号を評価し、(3) 接点での値を計算する。
解答
(1) 中心を とする。接点 における曲線の接ベクトルはであり、半径ベクトルはである。両者は垂直だから内積は0であり、したがってである。
(2) 曲線上の点と との距離の2乗をとおく。 とすればまた だから である。平均値の定理よりしたがって では ではよって は でただ1つの最小値を取る。円 の半径の2乗は だから、 の曲線上の点では中心までの距離が半径より大きい。したがって曲線は を除いて円の外にある。
(3) よりこれが求める距離の2乗の最小値である。
総評
難易度は7、計算量は6程度である。想定時間は30分から40分程度。接線条件では、円の接線が半径に垂直であることから傾きを作るため、符号を誤りやすい。(2)は図形的には「接点で最も近い」ことの証明で、距離の2乗 を微分して一意な最小を示すのが自然である。 を の増加性にまとめると全範囲で符号が分かる。(3)は半径の2乗 を丁寧に計算すればよい。 2つの解法と解説図を相互に照合し、境界値・定義域・必要十分性・符号も確認した。