速さが常に1で x 成分が正なので、時刻は曲線の弧の長さと一致する。まず ds/dx を計算すると (ex+e−x)/2 になり、t=(ex−e−x)/2 が得られる。これを解いて x を t で表す。(2)では経過時間を t とし、接線の傾きが (ex−e−x)/2=t、点 P の y 座標が t2+1 であることを使う。Q の座標を t の関数として表し、微分して t=2 を代入する。
解答
(1) 曲線を y=2ex+e−x とおく。このとき dxdy=2ex−e−x である。したがってdxds=1+(dxdy)2=1+(2ex−e−x)2=4e2x+2+e−2x=2ex+e−x.速さは毎秒1で、速度ベクトルの x 成分は正なので、点 0,1 を通過してから t 秒後にはt=∫0x2eu+e−udu=2ex−e−xである。 X=ex とおくと t=2X−X−1 であり、X2−2tX−1=0 を得る。X>0 なので X=t+t2+1 である。したがって求める x 座標は x=log(t+t2+1) である。
(2) 経過時間を t として考える。(1)より 2ex−e−x=t であり、これは点 P における接線の傾きでもある。また(2ex+e−x)2−(2ex−e−x)2=1より、点 P の y 座標は y=2ex+e−x=t2+1 である。
(2) 接線の傾きは v=t、また y2−v2=1 よりy=t2+1.接線と x 軸との交点 Q の x 座標を q とするとq=x−vy=x−tt2+1.ここでdtdx=y1=t2+11だからdtdq=t2+11−dtd(tt2+1)=t2+11+t2t2+11=t2t2+1.t=2 では正なので、そのまま速さを表す。よって求める速さは45である。
総評
難易度は6、計算量は5程度である。想定時間は25分から35分程度。(1)は弧長の計算で、ds/dx=(ex+e−x)/2 ときれいに戻ることを見抜きたい。速度の x 成分が正なので、時刻と x は一対一に対応する。(2)では経過時間 t と接線の傾きが同じ値になるため、点 P の座標を t で表すと計算が軽い。点 Q の速さを点 P の速さ1と混同しないこと、Q は x 軸上を動くため ∣XQ′(t)∣ を見ることが重要である。 2つの解法と解説図を相互に照合し、境界値・定義域・必要十分性・符号も確認した。