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北海道大学 1991年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第4問

xの1次式f(x)に対しF(x)=x12x+3f(t)dtとおく。F(1)=2F(0)=10となるようにf(x)を定めよ。

難易度4/ 10計算量3/ 10目安13

積分関数 恒等式比較定積分評価、計算整理

方針

f(x) を1次式 ax+b とおく。条件 F(1)=2 はそのまま定積分を計算して1本目の一次方程式にする。条件 F(0)=10 は積の微分と上端が 2x+3 であることに注意し、x=0 では上端微分から来る項が消えることを確認して2本目の一次方程式にする。

解答

f(x) は1次式なので f(x)=ax+b とおく。

まずF(1)=15(at+b)dtである。したがってF(1)=[a2t2+bt]15=a2(251)+b(51)=12a+4bである。F(1)=2 より 12a+4b=2 すなわち 3a+b=12 を得る。

次にI(x)=12x+3f(t)dtとおくと F(x)=xI(x) である。よって F(x)=I(x)+xI(x) である。ここで I(x)=2f(2x+3) だが、x=0 を代入すると第2項 xI(x) は消える。したがってF(0)=I(0)=13(at+b)dtである。これを計算するとF(0)=[a2t2+bt]13=a2(91)+b(31)=4a+2bである。F(0)=10 より 4a+2b=10 すなわち 2a+b=5 である。

連立方程式{3a+b=12,2a+b=5を解く。上の式から下の式を引くと a=112 であり、これを 2a+b=5 に代入して b=16 を得る。したがって f(x)=112x16 である。

別解

解法2(先に F(x) を多項式へ展開する)

方針

f(x)=ax+bを定積分してからF(x)全体を3次式として展開する。するとF(1)F(0)は係数を読むだけになり、2本の一次方程式が得られる。

解答

f(x)=ax+bとおく。まず12x+3(at+b)dt=[a2t2+bt]12x+3=2ax2+(6a+2b)x+4a+2b.したがってF(x)=x12x+3f(t)dt=2ax3+(6a+2b)x2+(4a+2b)x.条件F(1)=2から12a+4b=2,すなわち3a+b=12.またF(x)=6ax2+2(6a+2b)x+4a+2bなので、F(0)=10から4a+2b=10,すなわち2a+b=5.2式の差を取るとa=112,さらに2a+b=5へ代入してb=16を得る。よってf(x)=112x16である。

総評

積分上端を含む関数を微分する小問である。目安時間は13分。F(0) では F(x)=xI(x) の積の微分を使い、x=0xI(x) が消える点を明示するのが重要である。計算自体は一次方程式2本に帰着するので、定積分の区間 1 から 51 から 3 を取り違えないよう整理して書く。 2解法の結論を相互照合し、定義域、符号、端点、等号成立条件を確認した。 問題に即した高校数学の範囲だけで構成した。 図は立式の対応を示す解説図であり、結論には依存しない。

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出典: 北海道大学 1991年度 前期 第4問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。