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北海道大学 1994年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第1問

曲線y=logxと3直線y=xx=ax=1+aで囲まれる部分の面積をSとする.
ただし,a>0とする.

(1) Saで表せ.

(2) Sを最小にするaの値を求めよ.

(3) Sの最小値を12+logkと表すとき,
kの値を求めよ.

難易度5/ 10計算量5/ 10目安18

積分指数・対数微分 面積計算微分による最大最小定積分評価

方針

x>0 では x>logx なので、面積は x=a から x=a+1 までの xlogx の積分で表せる。これを a の式にして微分し、S(a)=0 を解く。さらに S(a)>0 を確認して最小であることを示し、最後にその a を代入して 1/2+logk の形へ整理する。

解答

(1) x>0 において xlogx>0 である。実際、h(x)=xlogx とおけば h(x)=11/x で、x=1 で最小値 h(1)=1 をとる。したがって、求める面積は S=aa+1(xlogx)dx である。 (xlogx)dx=x22xlogx+x だから S=[x22xlogx+x]aa+1 である。よって S=a+32+aloga(a+1)log(a+1) となる。

(2)

(1) の式を微分すると S(a)=1+loga+1{log(a+1)+1}=1+logaa+1 である。したがって S(a)=0logaa+1=1 すなわち aa+1=e1 である。これを解いて ea=a+1 より a=1e1 を得る。

また S(a)=1a1a+1=1a(a+1)>0 であるから、この点で確かに最小となる。

(3) a=1/(e1) とおく。このとき a+1=ee1 である。(1)の式に代入するとSmin=1e1+32+1e1log1e1ee1logee1である。

ここで log1e1=log(e1),logee1=1log(e1) だからSmin=1e1+32log(e1)e1ee1{1log(e1)}である。整理すると Smin=12+log(e1) となる。したがって k=e1 である。

別解

解法2

方針

面積を長さ1の移動区間上の積分と見て、端点差による微分で最小点を直接求める。

解答

(1) h(x)=xlogxとおく。x>0h(x)1 だからS(a)=aa+1h(x)dx.したがってS(a)=a+32+aloga(a+1)log(a+1).(2)

移動区間の端点だけを比較する。

Leibnizの公式よりS(a)=h(a+1)h(a)=1+logaa+1.またS(a)=1a(a+1)>0.よって唯一の停留点が最小点であり、aa+1=1eからa=1e1.(3)
このときa+1=ee1,log(a+1)=1log(e1),loga=log(e1).これを (1) の式へ代入してSmin=12+log(e1).したがってk=e1.

総評

面積を1本の定積分に直して最小化する問題。目安時間は18分前後。x>logx を確認してから積分すること、xlogx の積分で符号を落とさないことが基本である。最小化では S(a)>0 まで書くと確実で、最後の代入整理では a+1=e/(e1) を使うと 1/2+log(e1) が自然に出る。 2解法の結論を相互照合し、定義域、端点、必要十分性、極限、図示範囲、途中計算まで確認した。

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出典: 北海道大学 1994年度 後期 理系 第1問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。