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北海道大学 1993年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第4問

楕円x23+y2=1上に2点P(3cosα,sinα)
Q(3cosβ,sinβ)
OPOQが直交するようにとる.
ただし,Oは原点であり,0<α<π2<β<πとする.

(1) {}θ=βαとおくとき,tanθαの関数として表せ.

(2) {}α0<α<π2の範囲を動くときの
θの最小値を求めよ.

難易度5/ 10計算量4/ 10目安15

三角関数ベクトル図形と方程式 内積の利用、相加相乗平均、式変形

方針

直交条件を内積で書き、tanβ=3/tanα を得る。t=tanα>0 とおくと、β は第2象限なので tanβ<0 になり、tan(βα) の公式から 12(t+3/t) が出る。最後は相加相乗平均で最小値を調べ、等号成立時の α,β から θ を決める。

解答

(1) P=(3cosα,sinα),Q=(3cosβ,sinβ) である。OPOQ が直交するから、内積は0である。したがって (3cosα)(3cosβ)+sinαsinβ=0 すなわち 3cosαcosβ+sinαsinβ=0 である。 0<α<π2π2<β<π なので、cosα0cosβ0 である。両辺を cosαcosβ で割ると 3+tanαtanβ=0 であり、tanβ=3tanα を得る。

ここで t=tanα>0 とおく。θ=βα なのでtanθ=tan(βα)=tanβtanα1+tanαtanβ=3tt13=12(t+3t)である。したがって tanθ=12(tanα+3tanα) である。

(2) t>0 であるから、相加相乗平均より t+3t23 である。したがって tanθ=12(t+3t)3 である。等号は t=3t すなわち t=3 のときに成り立つ。このとき tanα=3 かつ 0<α<π2 だから α=π3 である。また tanβ=33=3 で、π2<β<π だから β=2π3 である。よって θ=βα=2π3π3=π3 である。

なお、条件より 0<θ<π であり、ここでは tanθ>0 だから 0<θ<π2 である。したがって tanθ が最小となるときに θ も最小となる。以上より θmin=π3 である。

別解

解法2

方針

内積条件から t=tanα>0 を用いた tanθ の式を作る。相加相乗平均ではなく一変数関数の微分で最小点を求め、象限条件から角度差を確定する。

解答

(1)

直交条件は3cosαcosβ+sinαsinβ=0.したがってtanβ=3tanα.t=tanα>0 とおけば、差の公式からtanθ=tan(βα)=12(t+3t).(2)ϕ(t)=12(t+3t)(t>0)とおくとϕ(t)=12(13t2).よって ϕ0<t<3 で減少し、t>3 で増加するから、minϕ(t)=ϕ(3)=3.等号時はtanα=3,tanβ=3.指定された象限からα=π3,β=2π3,したがってθmin=βα=π3.0<θ<π かつ上式で tanθ>0 なので 0<θ<π/2 であり、
tanθ の最小化と θ の最小化は一致する。

総評

楕円上の点を三角関数で表し、直交条件から角度差を最小化する問題。(1)では x 座標に 3 が付いているため、内積が 3cosαcosβ+sinαsinβ になる点を落とさないこと。(2)は t=tanα>0 とおくと 12(t+3/t) になり、相加相乗平均で終わる。最後に β が第2象限であることを使って β=2π/3 を選ぶのが大切である。tanθ の最小化を θ の最小化としてよい理由も一言添えると答案が締まる。 相加相乗平均と微分の2通りで t+3/t の最小値を求めた。θ の範囲を第1象限に絞ることで、正接の最小化が角そのものの最小化になる。

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出典: 北海道大学 1993年度 後期 理系 第4問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。