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北海道大学 1996年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第1問

pqは実数でp>0とし,f(x)=x33p2x+qとおく.
方程式f(x)=0が実数解αβα<βかつαが重複解となるものをもつとき,
次の問に答えよ.

(1) qαβをそれぞれpを使って表せ.

(2) x軸と曲線y=f(x)(αxβ)で囲まれた図形の面積が2pに等しいとき,
pの値を求めよ.

難易度5/ 10計算量5/ 10目安8

微分積分関数 接線・法線面積計算、式変形

方針

重解は導関数の零点で起こるので、まず候補を x=±p に絞る。α が小さい方の重解であることから符号を決め、因数分解で残りの解 βq を確定する。面積は区間 [p,2p] での符号を確認してから、f(x) を積分して 2p と等置する。

解答

(1)
重複解は f(x)=0f(x)=0 を同時に満たす。ここで f(x)=3x23p2=3(xp)(x+p) であるから、重解の候補は x=p または x=p である。p>0 で、しかも α<β かつ α が重複解であるから、小さい方の重解は α=p でなければならない。

したがって f(p)=0 より (p)33p2(p)+q=2p3+q=0 となるので、q=2p3 である。このとき f(x)=x33p2x2p3=(x+p)2(x2p) と因数分解できるから、もう一つの実数解は β=2p である。

(2) px2p では (x+p)20 かつ x2p0 であるから、f(x)0 である。したがって求める面積 SS=p2p(x+p)2(x2p)dxである。u=x+p とおくと、x2p=u3p、積分範囲は 0u3p となるので、S=03pu2(u3p)du=03p(3pu2u3)du=[pu3u44]03p=27p4814p4=274p4.これが 2p に等しいから、p>0 より 274p4=2p,p3=827. よって p=23 である。

重解をもつ3次関数と面積

別解

解法2

方針

重解と単解を最初から因数分解の形に置き、係数比較だけで3つの未知量を決める。面積は u=x+p と平行移動して、区間と符号が一目で分かる形に直す。

解答

(1)

f(x) は最高次係数が 1 で、α を重解、β を単解にもつからf(x)=(xα)2(xβ)と書ける。展開して x2 の係数を比較すると2α+β=0.また x の係数からα2+2αβ=3p2.β=2α を代入すると 3α2=3p2 だから
α=±p である。条件 α<β=2α より
α<0 なのでα=p,β=2p.定数項を比較すればq=α2β=2p3.(2)

以上からf(x)=(x+p)2(x2p).px2p では f(x)0 である。u=x+p とおけばS=p2pf(x)dx=03pu2(3pu)du=[pu3u44]03p=274p4.S=2p かつ p>0 より274p4=2pp3=827.したがってp=23.

総評

難度は10段階中5、計算量は10段階中5。重解を見た瞬間に f=0 と結びつけられるかが最初の得点差になる。面積では f(x) の符号を確認せずにそのまま積分すると符号を誤りやすいので、(x+p)2(x2p)0 を明記してから f(x) を積分するのが安全である。想定時間は8分前後で、因数分解、積分範囲、p>0 による割り算の3点を答案上に残せば満点に近い。

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出典: 北海道大学 1996年度 前期 文系 第1問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。