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北海道大学 1997年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第4問

aを実数として,
関数f(x)={x2(a+2)x+a+2}exを考える.

(1) a0のとき,f(x)の極小値をbとする.
baで表せ.

(2) (1)で求めたbaの関数とみて,b=g(a)と表す.
ただし,a=0のときg(0)=2と定める.
このとき,関数b=g(a)のグラフとa軸で囲まれる図形の面積を求めよ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安30

微分積分関数 増減表面積計算、場合分け

方針

f(x)=h(x)ex と見て微分し、f(x)=x(xa)ex まで因数分解する。極小点は a>0a<0 で入れ替わるので、b を場合分けして求める。次に b=g(a) のグラフが a 軸と囲む有限領域を、零点 a=2,2 の間として捉え、[2,0][0,2] に分けて面積を積分する。

解答

(1) f(x)={x2(a+2)x+a+2}ex とおく。微分すると f(x)={2x(a+2)+x2(a+2)x+a+2}ex である。中を整理して f(x)=(x2ax)ex=x(xa)ex を得る。ex>0 なので、符号は x(xa) で決まる。 a>0 のとき、f(x)x<0 で正、0<x<a で負、x>a で正である。したがって x=a が極小点である。このとき b=f(a)={a2(a+2)a+a+2}ea=(2a)ea である。 a<0 のとき、f(x)x<a で正、a<x<0 で負、x>0 で正である。したがって x=0 が極小点である。このとき b=f(0)=a+2 である。

よってb={a+2(a<0),(2a)ea(a>0)である。

(2)

問題の定義よりg(a)={a+2(a<0),2(a=0),(2a)ea(a>0)である。a<0 側では g(a)=0 となるのは a=2a>0 側では g(a)=0 となるのは a=2 である。したがって a 軸と囲まれる有限な図形は 2a2 にある。

この範囲で g(a)0 なので、面積は 20(a+2)da+02(2a)eada である。前半は 20(a+2)da=2 である。後半は (2a)eada=(3a)ea だから 02(2a)eada=[(3a)ea]02=e23 である。したがって求める面積は 2+(e23)=e21 である。

別解

解法2

方針

極値そのものを場合分けして g(a) を求める。面積は g のグラフを描いて符号を確認し、直線部分と指数関数部分に分けて積分する。

解答

(1) f(x)=x(xa)ex.a<0 では x=a が極大、x=0 が極小だからg(a)=f(0)=a+2.a>0 では x=0 が極大、x=a が極小で、g(a)=f(a)=(2a)ea.a=0 では問題の定義どおり g(0)=2 と置けば、両側の式が一致する。よってg(a)={a+2(a0),(2a)ea(a0).(2)

2a2 では g(a)0 だから、求める面積は22g(a)da=20(a+2)da+02(2a)eada.第1項は 2。また(2a)eada=(3a)eaなので第2項は e23。したがって面積は2+(e23)=e21.

総評

指数関数つき多項式の微分と、媒介的に得た関数の面積を扱う問題で、想定時間は30分程度。f(x)=x(xa)ex ときれいに因数分解できるため、極小点の位置を a>0a<0 で正しく分けることが第一の山場である。(2)では a>2 側にもグラフは続くが、a 軸と有限に囲む部分は [2,2] だけであることを確認してから積分する。

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出典: 北海道大学 1997年度 前期 理系 第4問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。