方針
とおき,前半区間では が減少, が増加することから差が単調に減ることを使う.後半区間では と置き, と の比の増減を調べて,交点が1つだけであることを示す.
解答
とおく. では は増加するので, は正で単調に減少する.
まず を考える.この区間で は減少し, は増加するから は単調に減少する.またである.よって には解がただ1つ存在する.
次に を考える. とおくと, である.方程式 は と同値である.そこでを考える. となる が,後半区間の解に対応する. と書くと,対数微分により である.右辺を とおくと である.実際, で ,一方 だから であり, である.したがって は単調に増加する.
さらにであるから, ははじめ減少し,ある点から増加に転じる.しかもである.よって は でただ1回だけ起こる.
以上より, となる は にちょうど2個存在し,1個は に,もう1個は にある.
減少曲線と正弦曲線の2交点
別解
解法2
方針
方程式を と書き換え,その左辺の増減を調べる.後半区間では導関数が0になる条件を2つの単調関数の交点に変え,極大点がただ1つであることを示す.
解答
方程式 はと同値である.
まず ではである.またよって前半区間には解がただ1つある.
次に を考える. はと同値である.左辺を ,右辺を とおくと では なので .したがってであり, は狭義単調減少する.さらに一方 だから, となる点は後半区間にただ1つある.
よって は後半区間では初め増加し,その後は狭義単調に減少する.であるから,増加部分では にならず,減少部分でちょうど1回だけ となる.
以上より,指定された各半区間に1個ずつ,全体でちょうど2個の解が存在する.
総評
難度は10段階中7,計算量は10段階中5.前半区間は「減少する関数」と「増加する関数」の比較だけで一意性まで出せる.一方,後半区間では両方とも減少するため,単純な単調性では足りない.そこで の比を見て,その増減が一度だけ切り替わることを示すのが核心である.存在だけでなく「ただ1つ」を示すには,端点の符号確認と増減の論証を両方そろえる必要がある.