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北海道大学 2000年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第5問

正の数 t,実数 p,q に対して,関数f(x)=ax3+bx2+cx+df(0)=1,f(0)=2,f(t)=p,f(t)=q(*)を満たすとする。

(1) c,d を求め,a,bt,p,q で表せ。

(2) 条件 () を満たす f(x) について,3つの不等式a0,b0,p0を同時に満たすような点 (p,q) の領域を図示し,その面積 St で表せ。

(3) t>0 の範囲で S が最小となる t と,S の最小値を求めよ。

難易度7/ 10計算量7/ 10目安28

微分図形と方程式積分 文字消去、範囲評価、微分による最大最小

方針

(1)f(0)=1f(0)=2 からすぐに d,c を決め、残りの2条件 f(t)=pf(t)=qa,b の連立一次方程式として解く。(2)では a0b0p,q 平面の2本の半平面に直し、p0 と合わせて三角形の領域を得る。2本の直線の交点と p=0 上の切片を使って面積を求める。(3)は S(t)=2t+2+1/(2t) を微分して最小化する。

解答

(1) f(x)=ax3+bx2+cx+d である。f(0)=1 より d=1 である。また f(x)=3ax2+2bx+c なので、f(0)=2 より c=2 である。

残りの条件 f(t)=pf(t)=qat3+bt2+2t+1=p および 3at2+2bt+2=q である。すなわち at3+bt2=p2t1 3at2+2bt=q2 を解けばよい。消去すると a=2p+qt+2t+2t3 であり、これを戻すと b=3pqt4t3t2 である。

(2) t>0 であるから、a02p+qt+2t+20 すなわち q2p2t2t である。また b03pqt4t30 すなわち q3p4t3t である。さらに p0 である。

2本の直線の上下関係が成り立つには 3p4t3t2p2t2t でなければならない。t>0 より整理して p2t+1 である。したがって領域は 0p2t+1 の範囲で、2本の直線 q=3p4t3t,q=2p2t2t に挟まれた三角形である。

頂点は、p=0 での2点 (0,4t+3t),(0,2t+2t) と、2本の直線の交点 (2t+1,2) である。p=0 上の縦の長さは 2t+2t+4t+3t=2t+1t であり、横の高さは 2t+1 である。したがって面積は S=12(2t+1)2t+1t=(2t+1)22t である。

(3)

(2) より S=(2t+1)22t=2t+2+12t である。微分すると S=212t2 である。S=0 となるのは 2=12t2 より t=12 である。t>0 で、St<1/2 で負、t>1/2 で正となるので、ここで最小となる。

このとき S=212+2+12(1/2)=4 である。したがって t=12,Smin=4 である。

別解

解法2

方針

一次部分 1+2x を先に引き,残る ax3+bx2 の終点値と終点微分を連立する。(2)の面積は2直線の縦の差を p について積分して求め,(3)は相加相乗平均で処理する。

解答

(1) g(x)=f(x)(1+2x)=ax3+bx2とおく。条件からat3+bt2=p12t,3at2+2bt=q2.第2式に t を掛け,第1式の2倍を引くとa=2p+qt+2t+2t3.これを戻してb=3pqt4t3t2.また c=2,d=1 である。

(2)

a0,b0,p0p0,3p4t3tq2p2t2tと同値である。上下の直線の差が非負となる条件は0p2t+1.よって面積はS=02t+1{2p2t2t3p4t3t}dp=1t02t+1(2t+1p)dp=(2t+1)22t.(3)S=2+2t+12t.相加相乗平均より2t+12t2.等号は 2t=1/(2t),すなわち t=1/2 のときである。したがってt=12,Smin=4.

総評

難度7,計算量7,想定時間28分。係数は c=2,d=1a=(2p+qt+2t+2)/t3b=(3pqt4t3)/t2。領域は三角形で,S=(2t+1)2/(2t)。最小は t=1/2,S=4

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出典: 北海道大学 2000年度 前期 理系 第5問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。