方針
曲線は で、接線の傾きは である。接線方向ベクトルの長さが になることを使い、上側を向く単位法線ベクトルを作って点 を求める。(2)では の速度の大きさが1で 成分が正であることから を得る。あとは の座標を で微分し、, , で速度を整理する。
解答
(1)
曲線 を とおく。点 の 座標が のとき、 である。
導関数は だから、点 における接線方向ベクトルとして が取れる。この長さは である。実際、 を用いればよい。
接線方向 に垂直な方向は である。上側を向く単位法線ベクトルは である。点 は からこの向きに距離1だけ進んだ点なので、である。
(2)
点 の速度の大きさは1で、 成分は正である。 を時刻の関数と見ると、点 の速度の大きさはである。これが1に等しいから である。
ここで とおく。このとき であり、(1)の は と書ける。 で微分すると、 の第1成分についてである。また第2成分についてである。
したがって、 を変数としたときの の速さはここで を用いた。
時刻に関する の速度の大きさは、これに を掛けたものなのでである。
この値は で0をとる。また任意の実数 について であるから、速度の大きさは1より小さい。さらに を大きくすると、この比の絶対値は1に近づく。したがって、速度の大きさのとり得る範囲は である。
曲線の上側単位法線
別解
解法2
方針
、 と置くと である。点 の座標と を で書き、 を使って速度を短く計算する。
解答
と置くと である。
(1)
上向き単位法線は だから(2)
点 の速さが1で 成分が正であることからまたよって とするとしたがって の速さは は のすべての値をとるので、求める範囲はである。
総評
難度7、計算量6。目安時間は24〜30分。法線方向を単位ベクトルとして正確に作り、さらに点 の速度条件を に変換する必要がある。指数式は , と置くと、 により大きく簡単になる。 は上側の法線方向にあるため、法線ベクトルの符号を間違えると(1)から崩れる。(2)の範囲では1は到達せず、極限的に近づくだけである点を明記したい。