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北海道大学 2006年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第1問

aを実数とし,関数f(x)f(x)=a(sinx+cosx)sinxcosxによって定義する.ただし,xは実数全体を動くとする.

(1) t=sinx+cosxのとりうる値の範囲を求めよ.

(2) f(x)の最大値が3となるときのaの値を求めよ.

難易度5/ 10計算量4/ 10目安20

三角関数関数 置換、範囲評価、微分による最大最小

方針

t=sinx+cosx と置くと,t の範囲は [2,2] である。また t2=1+2sinxcosx より sinxcosx=(t21)/2 と表せるため,f(x)t に関する上に凸な二次関数 12t2+at+12 になる。頂点 t=a が区間内にある場合と,区間外にある場合に分けて最大値を3にする a を求める。

解答

(1) t=sinx+cosx とおく。合成すると sinx+cosx=2sin(x+π4) である。sin(x+π4) の値は 1 以上 1 以下をすべてとるので,2t2 である。

(2) t2=(sinx+cosx)2=1+2sinxcosx より sinxcosx=t212 である。したがってf(x)=a(sinx+cosx)sinxcosx=att212=12t2+at+12である。ただし t の範囲は 2t2 である。

この二次関数は上に凸で,頂点は t=a である。

まず a2 のとき,頂点が区間内にあるので最大値は 12a2+a2+12=a2+12 である。この場合 a2+122+12=32 であり,最大値は3にならない。

次に a>2 のとき,頂点は区間の右側にあるため,最大値は右端 t=2 でとる。したがって 122+2a+12=2a12 が3に等しい。よって 2a=72 となり,a=724 である。これは a>2 を満たす。

同様に a<2 のとき,最大値は左端 t=2 でとる。したがって 1222a+12=2a12 が3に等しい。よって a=724 である。これは a<2 を満たす。

以上より a=±724 である。

x の問題を、閉区間 2t2 上の二次関数の最大問題へ移す。

総評

難度5,計算量4。三角関数を t=sinx+cosx の1変数にまとめる問題である。sinxcosx(t21)/2 と表す変換ができれば,あとは区間上の二次関数の最大値に帰着する。頂点が区間内にある場合は最大値が3に届かないため,端点で最大をとる2つの場合だけが答えになる。目安時間は18分から20分。 二次式 t2/2+at+1/2 の頂点が許容区間内にある場合は最大値が高々 3/2 である。したがって最大値3は左右の端点でしか実現しない。

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出典: 北海道大学 2006年度 後期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。