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北海道大学 2010年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第4問

直角三角形 ABC においてC=π2,AB=1とし、B=θ とおく。点 C から辺 AB に垂線 CD を下ろし、点 D から辺 BC に垂線 DE を下ろす。AECD の交点を F とする。

(1) DEACθ で表せ。

(2) FEC の面積を θ で表せ。

難易度5/ 10計算量5/ 10目安20

三角関数図形と方程式 座標設定三角比の利用面積計算

方針

三角形を座標平面に置き,BCx 軸,ACy 軸にそろえる。垂線の足 D は直線 AB 上のパラメータ表示と直交条件で求め,Ex 軸への射影として求める。最後に CDAE の交点 F を連立方程式で求め,底辺と高さから面積を出す。

解答

(1)

座標を用いて考える。直角三角形で AB=1B=θ だから,BC=cosθ,AC=sinθ である。そこで C=(0,0),B=(cosθ,0),A=(0,sinθ) とおく。

DC から直線 AB に下ろした垂線の足である。直線 AB の方向ベクトルは (cosθ,sinθ) であり,直線 AB 上の点を A+s(cosθ,sinθ)=(scosθ,sinθ(1s)) と書ける。これが C からの垂線の足であるためには,この点へのベクトルが AB の方向ベクトルと直交すればよい。したがって (scosθ,sinθ(1s))(cosθ,sinθ)=0 より scos2θ(1s)sin2θ=0,s=sin2θ. よって D=(cosθsin2θ,sinθcos2θ) である。

ED から BC に下ろした垂線の足であり,BCx 軸上にあるから E=(cosθsin2θ,0) である。したがって DE=sinθcos2θ,AC=sinθ なので DEAC=cos2θ である。

(2)

垂線 CD,DE と直線 AE の位置関係。

次に F を求める。直線 CD は原点を通り,傾きがsinθcos2θcosθsin2θ=cosθsinθであるから CD:y=cosθsinθx である。また直線 AEA=(0,sinθ)E=(cosθsin2θ,0) を通るので AE:y=sinθxcosθsinθ である。

2直線の交点を求めるとcosθsinθx=sinθxcosθsinθ.両辺に cosθsinθ を掛けて cos2θx=sin2θcosθx となるから (1+cos2θ)x=sin2θcosθ. よってF=(sin2θcosθ1+cos2θ,sinθcos2θ1+cos2θ)である。

三角形 FEC では,底辺を CE と見ると CE=cosθsin2θ であり,高さは Fy 座標 sinθcos2θ1+cos2θ である。したがって面積は12cosθsin2θsinθcos2θ1+cos2θ= sin3θcos3θ2(1+cos2θ) である。

総評

難度は10段階中5、計算量は10段階中5。試験場での目安は20分で、位置づけは標準的な完答対象である。主な採点点は、座標設定後に垂線の足と交点を正確に求めること。注意点は、底辺 EC と高さ Fy 座標で面積を取ること。

補足。座標を入れると,垂線条件・交点・面積がすべて代数計算に還元される。特に D の座標を正確に出せば,DE/AC はすぐに cos2θ と簡単になる。面積では F の座標全体を使うより,CEF の高さだけを使うと計算量を抑えられる。

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出典: 北海道大学 2010年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。