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北海道大学 2009年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第1問

α,β,γα+β+γ=0を満たす複素数とし、z=α2+β2+γ2 とおく。

(1) αβ+βγ+γαz で表せ。

(2) α4+β4+γ4z で表せ。

難易度4/ 10計算量3/ 10目安10

複素数平面数と式 対称式の利用、式変形

方針

条件α+β+γ=0を2乗して,まずαβ+βγ+γαzで表す。4乗和はz2=(α2+β2+γ2)2を展開して出すが,途中に現れるα2β2+β2γ2+γ2α2(αβ+βγ+γα)2で表せる。ここでα+β+γ=0により余分な3次の項が消えることを確認する。

解答

(1)

α+β+γ=0を2乗すると (α+β+γ)2=0 である。左辺を展開して α2+β2+γ2+2(αβ+βγ+γα)=0 となる。ここで z=α2+β2+γ2 だから z+2(αβ+βγ+γα)=0 である。よって αβ+βγ+γα=z2 である。

(2)

まず z2=(α2+β2+γ2)2 であるから,展開してz2=α4+β4+γ4+2(α2β2+β2γ2+γ2α2)である。

次に (αβ+βγ+γα)2 を展開するとα2β2+β2γ2+γ2α2+2αβγ(α+β+γ)である。ところがα+β+γ=0なので,最後の項は0である。したがってα2β2+β2γ2+γ2α2=(αβ+βγ+γα)2=(z2)2=z24である。

これをz2の式に代入するとz2=α4+β4+γ4+2z24=α4+β4+γ4+z22である。よって α4+β4+γ4=z22 である。

総評

難度4、計算量3。対称式の基本操作で解ける標準問題である。(α+β+γ)2から2次の対称式を出し,4乗和はz2の展開で処理する。注意すべき点は,(αβ+βγ+γα)2を展開したときに出る2αβγ(α+β+γ)が0になる理由を明記することである。目安時間は10分から12分程度。

短問だが、4乗和を直接展開して混乱しやすい。採点答案では2次の対称式を先に確定し、交差項がその平方になる理由を1行残す。

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出典: 北海道大学 2009年度 後期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。