方針
条件α+β+γ=0を2乗して,まずαβ+βγ+γαをzで表す。4乗和はz2=(α2+β2+γ2)2を展開して出すが,途中に現れるα2β2+β2γ2+γ2α2は(αβ+βγ+γα)2で表せる。ここでα+β+γ=0により余分な3次の項が消えることを確認する。
解答
(1)
α+β+γ=0を2乗すると (α+β+γ)2=0 である。左辺を展開して α2+β2+γ2+2(αβ+βγ+γα)=0 となる。ここで z=α2+β2+γ2 だから z+2(αβ+βγ+γα)=0 である。よって αβ+βγ+γα=−2z である。
(2)
まず z2=(α2+β2+γ2)2 であるから,展開してz2=α4+β4+γ4+2(α2β2+β2γ2+γ2α2)である。
次に (αβ+βγ+γα)2 を展開するとα2β2+β2γ2+γ2α2+2αβγ(α+β+γ)である。ところがα+β+γ=0なので,最後の項は0である。したがってα2β2+β2γ2+γ2α2=(αβ+βγ+γα)2=(−2z)2=4z2である。
これをz2の式に代入するとz2=α4+β4+γ4+2⋅4z2=α4+β4+γ4+2z2である。よって α4+β4+γ4=2z2 である。
総評
難度4、計算量3。対称式の基本操作で解ける標準問題である。(α+β+γ)2から2次の対称式を出し,4乗和はz2の展開で処理する。注意すべき点は,(αβ+βγ+γα)2を展開したときに出る2αβγ(α+β+γ)が0になる理由を明記することである。目安時間は10分から12分程度。
短問だが、4乗和を直接展開して混乱しやすい。採点答案では2次の対称式を先に確定し、交差項がその平方になる理由を1行残す。
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出典: 北海道大学 2009年度 後期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。