方針
(1) は とおき、 の虚部が0になる条件を計算する。定義できない は最後に除く必要がある。(2)は を と解き、(1)で得た実軸と単位円をそれぞれ 平面へ移す。実軸は 、単位円は 、すなわち虚軸になる。対応しない点、特に と の除外も確認する。
解答
(1) とおく。ただし、もとの式に分母があるので である。
まずである。ここで だから、 である。分母の共役を掛けると、虚部の分子は である。したがって、この値が実数となる条件は である。
よって図形 は または である。ただし は式が定義されないので、単位円上の点 は除く。
(2) を について解く。 より であるから、 で である。
まず、 が実軸上を動く場合を考える。 が実数なら において、分子と分母は互いに共役である。したがって である。逆に かつ なら、 は実数になる。よって実軸部分の像は である。
次に、 が単位円 上を動く場合を考える。 を代入すると であり、 だから である。これは、 平面で と から等距離にある点全体なので、虚軸である。 と書けば である。
ただし、(1)で除いた は に対応するので、 は除く。また はもとの の分母を0にする点であり、有限な には対応しない。したがって単位円部分の像は である。
以上より、 の描く図形は と の和集合である。
実軸と単位円の像
別解
解法2
方針
(1) はもとの式とその共役が等しい条件を整理し、実軸と単位円を得る。(2)では一次分数変換を距離比として読む。実軸上では から までの距離が等しいので 。単位円上では逆変換を代入して を得る。
解答
(1) として、この数がその共役と等しい条件を整理するととなる。したがってただし を除く。
(2) が実軸上にあれば だから である。ただし有限の から は得られない。
一方だから、 はと同値である。これは虚軸を表す。除外点 に対応する も除く。
よって像はの和集合である。
総評
難度6、計算量5。目安時間は20〜25分。複素数平面の問題だが、(1)は実部・虚部に分けて虚部を0にする計算で確実に処理できる。(2)では一次分数変換を逆に解くと、実軸と単位円の像がそれぞれ単位円と虚軸になる。最も落としやすいのは除外点で、 がもとの式や の分母に関わるため、 と の扱いまで書く必要がある。