方針
(1) はまず漸化式から を計算し、複素数平面での座標に直して、原点を通る円 の係数を決める。(2)では(1)の円を と読み替えるのが要点である。円上の点 に対し とおき、 を直接示せば、この変換が円を保つことが分かる。最後は が円上にあることから数学的帰納法で結ぶ。
解答
(1)
まず を求める。 である。分母を実数化すると である。
求める円は原点を通るので、その方程式を とおける。点 、すなわち を通るから すなわち である。また 、すなわち を通るから であり、両辺を5倍して を得る。連立すると である。
したがって円の方程式は である。これは すなわち複素数 を用いれば と表せる。
(2) が を満たすとする。 とおけば、この条件は すなわち である。また、この円上では とはならないので、 である。 とおく。すると である。よって である。
ここで である。一方、 であり、 を代入して となる。したがって であり、 である。
これは、円 上の点を漸化式 で移しても、再び同じ円上にあることを意味する。(1)より はこの円上にある。したがって数学的帰納法により、すべての について が成り立つ。よってすべての は(1)で求めた円上にある。
分母の非零確認
円 と実軸の交点は だけなので、 となる は円上にない。したがって漸化式は帰納の各段階で必ず定義される。
別解
解法2(別観点)
方針
円上の点を , と表す。漸化式で得る次の点と中心1との差を で整理し、分子・分母の絶対値が等しいことを一行で示す。
解答
(1)
計算すると原点を通る円を とおき、 と を代入すると を得る。よって(2)
円上の点をと表す。次の点を とおくと だから であり、したがって である。また なら となって矛盾するので、分母は0にならない。 は円上にあるから、帰納法によりすべての が同じ円上にある。
総評
難度5、計算量5。前半は3点を通る円の決定、後半は複素数の変換がその円を保つことの確認である。目安は16分程度。 の実数化で符号を誤ると円がずれるので、まずここを慎重に処理したい。(2)では円の方程式を と見直すことが重要で、 と が同じになる計算を省かず書けば、帰納法の結論まで自然につながる。
問題・解答の積分・総和・極限は独立行に置き、分数は表示サイズで可読性を確保した。図は原問題の復元図または答案の論理関係を確認するための独自作図である。