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北海道大学 2013年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第1問

abを正の実数とする。
y=acosx (0xπ2)のグラフをC1
y=bsinx (0xπ2)のグラフをC2とし,
C1C2の交点をPとする。

(1) Px座標をtとする。このとき,sintおよびcostabで表せ。

(2) C1C2y軸で囲まれた領域の面積Sabで表せ。

(3) C1C2と直線x=π2で囲まれた領域の面積をTとする。

このとき,T=2Sとなるための条件をabで表せ。

難易度5/ 10計算量4/ 10目安15

三角関数積分 定積分評価文字消去面積計算

方針

2曲線の単調性から交点がただ1つであることを確認し、交点条件 acost=bsintsin2t+cos2t=1 から sint,cost を決める。交点の左右で上下関係が逆転するため、面積 S,T を別々の表示積分として計算する。条件 T=2S を平方根を含む方程式へ直し、平方前の符号条件も最後に検算する。

解答

(1) a,b>0 であり、acosx0xπ/2 で減少し、bsinx は増加する。したがって交点はただ1つで、その x 座標 t0<t<π/2 を満たす。

交点条件 acost=bsint から tant=a/b である。第1象限の角なので、sint=aa2+b2,cost=ba2+b2.(2) 0xt では acosxbsinx だから、S=0t(acosxbsinx)dx=[asinx+bcosx]0t=asint+bcostb=a2+b2b.(3) txπ/2 では上下関係が逆になるので、T=tπ/2(bsinxacosx)dx=[bcosxasinx]tπ/2=a2+b2a.したがって T=2Sa2+b2a=2(a2+b2b)と同値であり、a2+b2=2baを得る。左辺は正なので 2ba>0 が必要である。両辺を平方するとa2+b2=(2ba)23b24ab=0.b>0 よりb=43a.このとき 2ba=5a/3>0 で、元の式にも代入して成立する。

上下関係と2つの面積は次図のようになる。図では条件 b=4a/3 の一例として a=1 とした。

総評

難度5、計算量4。目安時間は15分。交点の左右で曲線の上下が入れ替わるので、S,T の積分区間と被積分関数の符号を図と対応させることが採点の中心である。面積を a2+b2ba2+b2a にそろえると条件式が見通せる。平方後は 2ba>0 を確認し、余分な解がないことまで書く。

冊子PDFで見る北大の三角関数の問題で問題集を作る

出典: 北海道大学 2013年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。