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北海道大学 2012年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第2問

xy平面上に2点A(1,0)B(1,0)をとる。
ABと異なる点P(x,y)は,
APB45または135となるように動くものとする。

(1) t=x21とおく。xyの満たす条件をtyの式で表せ。

(2)Pの軌跡を図示せよ。

(3)Q(4,4)を考える。線分PQの長さの最小値を求めよ。

難易度5/ 10計算量4/ 10目安18

図形と方程式 軌跡円の性質、範囲評価

方針

45135 は、内積の絶対値と平行四辺形の面積成分の絶対値が等しい条件 PAPB=det(PA,PB) に直せる。そこから x21+y2=±2y を得て2つの円を図示する。(3)は点 Q から各円の中心までの距離を比べ、点と円の最短距離で求める。

解答

(1) PA=(1x,y),PB=(1x,y) である。内積は PAPB=(1x)(1x)+y2=x2+y21 である。また、2つのベクトルが作る平行四辺形の面積成分の絶対値は (1x)(y)(y)(1x)=2y である。

角が 45 または 135 であることは、cosAPB=sinAPB と同値である。したがって x2+y21=2y である。t=x21 とおくと t+y2=2yまたはt+y2=2y である。

(2)
(1)の2式をそれぞれ整理すると x21+y2=2y または x21+y2=2y である。すなわち x2+(y1)2=2 または x2+(y+1)2=2 である。

したがって点 P の軌跡は、中心 (0,1)、半径 2 の円と、中心 (0,1)、半径 2 の円を合わせたものである。ただし問題文で PA,B と異なるとされているので、点 A(1,0),B(1,0) は除く。図示では、この2つの円を描き、交点 (1,0),(1,0) を白丸で除けばよい。

(3)
Q(4,4) から中心 (0,1) までの距離は 42+32=5 である。したがって円 x2+(y1)2=2 までの最短距離は 52 である。

一方、点 Q(4,4) から中心 (0,1) までの距離は 42+52=41 である。したがってもう一方の円までの最短距離は 412 であり、これは 52 より大きい。

また、上側の円で Q に最も近い点は中心 (0,1)Q を結ぶ直線上にあり、除外された A,B ではない。よって求める最小値は 52 である。

軌跡は2円の和集合から、白丸で示した A,B を除いたものである。
Q に近いのは中心 C1=(0,1) の円で、最短距離は
QC12=52 となる。

別解

解法2(円周角の定理)

方針

AB45 または 135 に見る点は、円周角の定理から2つの円周上にある。弦長 AB=22Rsin45=2 から半径を決め、中心を垂直二等分線上で求める。得た円の方程式を t=x21 へ直し、最後は点と円の距離を比較する。

解答

(1)
AB=2 である。弦 AB を円周角 45 で見る円の半径を
R とすると2=2Rsin45より R=2 である。円の中心は AB の垂直二等分線である
y 軸上にあり、A(1,0) からの距離が 2 なのでC1=(0,1),C2=(0,1)の2点である。13518045 であるから、
同じ2円の反対側の弧が対応する。

したがって点 Px2+(y1)2=2またはx2+(y+1)2=2を満たす。t=x21 とおけばt+y2=2yまたはt+y2=2yである。

(2)
軌跡は、中心 (0,1)(0,1)、半径 2 の2円である。
ただし PA,B という条件があるので、両円の交点A=(1,0),B=(1,0)は除く。

(3) QC1=42+32=5,QC2=42+52=41.よって2円までの最短距離はそれぞれ52,412である。前者の方が小さく、その最短点は除外点 A,B ではない。
したがって求める最小値は52である。

総評

難度5、目安時間18分。内積と行列式で角条件を式にする方法と、円周角の定理から円を直接決める方法の2通りを収録した。どちらでも、45135 の両方が同じ2円を与えること、交点 A,B を軌跡から除くことが重要である。(3)では2つの中心までの距離を比較し、最短点が除外点でないことまで確認する。

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出典: 北海道大学 2012年度 後期 理系 第2問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。