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北海道大学 2013年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第2問

座標平面上で,直線y=xに関する対称移動をfとし,
実数cに対して,直線y=cxに関する対称移動をgとする。
また,原点を中心とする120の回転移動をhとする。

(1) fを表す行列,およびhを表す行列を求めよ。

(2) gを表す行列を求めよ。

(3) 合成変換fghになるようにcの値を定めよ。

難易度5/ 10計算量4/ 10目安15

行列図形と方程式 座標設定回転・拡大、実部虚部比較

方針

解法1では、2本の直線に関する反射を行列で表し、合成行列を120度回転行列と成分比較する。反射行列は直線方向とその垂直方向への作用から求め、二次方程式で出た2候補は別成分で選別する。解法2では反射2回の合成角が2直線のなす角の2倍になることを使い、(3)を角度だけで確認する。

解答

(1) 直線 y=x に関する対称移動は座標を入れ替えるので、f:(0110).また、原点のまわりの120度回転はh:(cos120sin120sin120cos120)=(12323212).(2) 直線 y=cx の方向の単位ベクトルをe=11+c2(1c)とする。ベクトル v をこの直線に関して反射するとv2(ve)evだから、g:11+c2(1c22c2cc21).(3) g の後に f を行う合成 fg の行列は(0110)11+c2(1c22c2cc21)=11+c2(2cc211c22c).これを(1)の回転行列と比較すると、2c1+c2=12,c211+c2=32.第1式からc2+4c+1=0c=2±3.第2式を満たすのは c=2+3 だけである。したがってc=32.

別解

解法2((3)の幾何的別解)

方針

(1) 、(2)の行列は解法1と同様に求める。(3)では、原点を通る2直線に関する反射の合成が、最初の直線から次の直線へ測った角の2倍の回転になることを使う。直線 y=cx の方向角を決め、最後に正接で傾きへ戻す。

解答

(3) 直線 y=cx の方向角を θ とする。方向角 θ の直線に関する反射 g の後、方向角 45 の直線に関する反射 f を行うと、合成は2(45θ)だけ反時計回りに回転する。

これが120度回転に等しいから2(45θ)=120θ=15.よって直線の傾きはc=tan(15)=(23)=32.この値は負であり、方向角 15 とも一致する。

総評

難度5、計算量4。目安時間は15分。行列解法では反射行列と120度回転行列の符号、特に合成順序 fg が採点ポイントになる。第1成分から出る2候補は第2成分で選別する。反射2回の角度による解法は独立した検算になり、直線角を 15 と取ることで c<0 も自然に分かる。

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出典: 北海道大学 2013年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。