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北海道大学 2021年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第1問

三角形OABにおいて,辺AB2:1に内分する点をDとし,
直線OAに関して点Dと対称な点をEとする。
OA=aOB=bとし,
a=4ab=6を満たすとする。

(1)Bから直線OAに下ろした垂線と直線OAとの交点をFとする。
OFaを用いて表せ。

(2) OEabを用いて表せ。

(3) 三角形BDEの面積が59になるとき,
bの値を求めよ。

難易度6/ 10計算量5/ 10目安11

ベクトル 内積の利用ベクトル成分計算面積計算

方針

(1) (2) は射影と対称移動で処理する。FBOA への射影,ED の射影点を中点として反対側へ移した点である。(3) は座標を置くと最短で,OAx 軸,a=(4,0) としてよい。ab=6 から Bx 座標が決まり,三角形 BDE の面積は B の高さ成分だけで表せる。

解答

(1) F は点 B から直線 OA に下ろした垂線の足であるから,OFba 方向への射影である。したがってOF=aba2a=616a=38aである。

(2) DAB2:1 に内分するから OD=a+2b3 である。D の直線 OA への射影点を H とするとOH=aODa2aであり,aOD=a2+2ab3=16+123=283だから OH=712a である。ED と直線 OA に関して対称なので,HDE の中点である。よってOE=2OHOD=76aa+2b3=56a23b.(3)

直線 OAx 軸に取り,a=(4,0) としてよい。b=(p,q) とおくと,ab=6 より 4p=6,p=32 である。したがって b=(32,q) とおける。

この座標でD=A+2B3=(4+2323,2q3)=(73,2q3)である。EDx 軸に関して対称に移した点だから E=(73,2q3) である。したがって DE は鉛直な線分で,その長さは DE=4q3 である。また点 B(32,q) から直線 DE:x=73 までの距離は 7332=56 である。よって[BDE]=124q356=5q9である。これが 59 に等しいので q=1 である。

したがってb2=(32)2+q2=94+1=134より b=132 である。

別解

解法2(高さだけを追う幾何的方法)

方針

(1) (2) は射影で求める。(3) では B から OA までの距離を h と置き,対称移動から DE=4h/3 を得る。さらに D の射影点と F の間隔を内分比から求め,三角形の面積を高さ h だけで表す。

解答

(1)
FB の直線 OA への射影だからOF=aba2a=38a.(2)
D から OA に下ろした垂線の足を H とする。OD=a+2b3であるから,その a 方向の成分を取ってOH=712aを得る。HDE の中点なのでOE=2OHOD=56a23b.(3)
B から直線 OA までの距離を h とする。DAB2:1 に内分するので,D から OA までの距離は 2h/3 である。D,EOA に関して対称だからDE=4h3.またOF=38a=32,OH=712a=73であるから,B から直線 DE までの距離はFH=7332=56である。したがって[BDE]=124h356=5h9.これが 5/9 なので h=1 である。直角三角形 OFB によりb2=OF2+h2=(32)2+12=134.よってb=132である。

総評

難度6、計算量5。想定時間は11分程度。前半は射影・対称移動、後半は面積条件である。座標法ではBの横座標が3/2に固定され、幾何的方法ではBの高さhだけでDEと三角形の面積を表せる。異なる2解法で高さの絶対値が1、したがってベクトルbの長さが平方根13/2となることを確認した。面積では符号ではなく距離を使う点に注意する。

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出典: 北海道大学 2021年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。