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北海道大学 2021年度
理系数学 前期 第1問

問題

三角形において,辺に内分する点をとし,直線に関して点と対称な点をとする。とし,を満たすとする。

(1) 点から直線に下ろした垂線と直線との交点をとする。を用いて表せ。

(2) を用いて表せ。

(3) 三角形の面積がになるとき,の値を求めよ。

出典:北海道大学 2021年度 前期日程 第2次学力試験 理系 前期 第1問

方針

解法1(座標を置いて面積条件を処理する方法)

(1)(2) は射影と対称移動で処理する。 への射影, の射影点を中点として反対側へ移した点である。(3) は座標を置くと最短で, 軸, としてよい。 から 座標が決まり,三角形 の面積は の高さ成分だけで表せる。

解法2(高さだけを追う幾何的方法)

(1)(2) は射影で求める。(3) では から までの距離を と置き,対称移動から を得る。さらに の射影点と の間隔を内分比から求め,三角形の面積を高さ だけで表す。

解答

解法1(座標を置いて面積条件を処理する方法)

(1)

は点 から直線 に下ろした垂線の足であるから, 方向への射影である。したがって

である。

(2)

に内分するから である。 の直線 への射影点を とすると

であり,

だから である。 と直線 に関して対称なので, の中点である。よって

(3)

直線 軸に取り, としてよい。 とおくと, より である。したがって とおける。

この座標で

である。 軸に関して対称に移した点だから である。したがって は鉛直な線分で,その長さは である。また点 から直線 までの距離は である。よって

である。これが に等しいので である。

したがって

より である。

解法2(高さだけを追う幾何的方法)

(1)

の直線 への射影だから

(2)

から に下ろした垂線の足を とする。

であるから,その 方向の成分を取って

を得る。 の中点なので

(3)

から直線 までの距離を とする。 に内分するので, から までの距離は である。 に関して対称だから

また

であるから, から直線 までの距離は

である。したがって

これが なので である。直角三角形 により

よって

である。