方針
放物線 の における接線を一般形で書き, と を代入して2本の接線を得る。交点 は連立で求める。距離比は正なので, の代わりに2乗を最小化する。 と の成分には共通因子 が出るが, なので比では消える。最後は有理関数を微分して増減を判定する。
解答
(1) の導関数は である。したがって における接線は すなわち である。
点 は に対応するから である。また点 は に対応するから である。交点 では だから である。 より であり,これを に代入して を得る。したがって である。
(2) であるからである。よってである。
またである。したがって である。 では なので, となる。この関数を とおく。分母は常に正であり,である。したがって では , では となる。よって ,したがって が最小となるのは のときである。
別解
解法2(相加相乗平均で距離比を評価する方法)
方針
接線の交点と距離比の式までは成分計算で求める。距離比の2乗を から正の項を引く形にし,その項の分母を と変形する。相加相乗平均により微分せず等号条件を決める。
解答
(1)
における接線はである。 を代入した2直線を連立するとを得る。
(2)
成分から距離の2乗を計算すると なので であり,距離比の2乗はしたがって を最小にするにはを最大にすればよい。 だから,相加相乗平均によりであり,等号は のときに成り立つ。よって分母が最小,したがって上の分数が最大となるのはのときである。正の平方根を取る操作は大小関係を保つので,元の距離比も同じ で最小になる。
総評
難度6、計算量5。想定時間は11分程度。接線公式、交点、距離比の順に処理する。距離比は2乗して共通因子を消すと有理式になる。微分法では増減が切り替わる点を確認し、別解では1から引く項を最大化して相加相乗平均を用いた。両方の等号条件がa=平方根5で一致するため、最小点の取り違えも検出できる。