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北海道大学 2021年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第2問

aa3を満たす定数とする。
放物線y=12x2上の
A(1,12)における接線をl1
B(a+2,(a+2)22)における接線をl2とする。
l1l2の交点をCとおく。

(1) Cの座標をaを用いて表せ。

(2) aa>0を満たしながら動くとき,
ABBCが最小となるときのaの値を求めよ。
ただし,ABおよびBCはそれぞれ線分ABと線分BCの長さを表す。

難易度6/ 10計算量5/ 10目安11

微分図形と方程式 接線・法線、計算整理、微分による最大最小

方針

放物線 y=x2/2x=t における接線を一般形で書き,t=1t=a+2 を代入して2本の接線を得る。交点 C は連立で求める。距離比は正なので,AB/BC の代わりに2乗を最小化する。ABBC の成分には共通因子 a+3 が出るが,a3 なので比では消える。最後は有理関数を微分して増減を判定する。

解答

(1) y=12x2 の導関数は y=x である。したがって x=t における接線は yt22=t(xt) すなわち y=txt22 である。

At=1 に対応するから l1:y=x12 である。また点 Bt=a+2 に対応するから l2:y=(a+2)x(a+2)22 である。交点 C では x12=(a+2)x(a+2)22 だから (a+3)x=(a+2)212=(a+1)(a+3)2 である。a3 より x=a+12 であり,これを l1 に代入して y=a+1212=a+22 を得る。したがって C=(a+12,a+22) である。

(2) A=(1,12),B=(a+2,(a+2)22) であるからAB=(a+3,(a+2)212)=(a+3,(a+1)(a+3)2)である。よってAB2=(a+3)2{1+(a+1)24}=(a+3)2(a2+2a+5)4である。

またBC=(a+12(a+2),a+22(a+2)22)=(a+32,(a+2)(a+3)2)である。したがって BC2=(a+3)24{1+(a+2)2}=(a+3)2(a2+4a+5)4 である。 a>0 では a+30 なので,(ABBC)2=a2+2a+5a2+4a+5 となる。この関数を R(a) とおく。分母は常に正であり,R(a)=(2a+2)(a2+4a+5)(a2+2a+5)(2a+4)(a2+4a+5)2=2(a25)(a2+4a+5)2である。したがって 0<a<5 では R(a)<0a>5 では R(a)>0 となる。よって R(a),したがって ABBC が最小となるのは a=5 のときである。

別解

解法2(相加相乗平均で距離比を評価する方法)

方針

接線の交点と距離比の式までは成分計算で求める。距離比の2乗を 1 から正の項を引く形にし,その項の分母を a+4+5/a と変形する。相加相乗平均により微分せず等号条件を決める。

解答

(1)
x=t における接線はy=txt22である。t=1,a+2 を代入した2直線を連立するとC=(a+12,a+22)を得る。

(2)
成分から距離の2乗を計算するとAB2=(a+3)2(a2+2a+5)4,BC2=(a+3)2(a2+4a+5)4.a>0 なので a+30 であり,距離比の2乗はR=(ABBC)2=a2+2a+5a2+4a+5=12aa2+4a+5.したがって R を最小にするには2aa2+4a+5=2a+4+5aを最大にすればよい。a>0 だから,相加相乗平均によりa+5a25であり,等号は a=5 のときに成り立つ。よって分母が最小,したがって上の分数が最大となるのはa=5のときである。正の平方根を取る操作は大小関係を保つので,元の距離比も同じ a で最小になる。

総評

難度6、計算量5。想定時間は11分程度。接線公式、交点、距離比の順に処理する。距離比は2乗して共通因子を消すと有理式になる。微分法では増減が切り替わる点を確認し、別解では1から引く項を最大化して相加相乗平均を用いた。両方の等号条件がa=平方根5で一致するため、最小点の取り違えも検出できる。

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出典: 北海道大学 2021年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。