北海道大学 2021年度
理系数学 前期 第5問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 理系
- 分野
- 三角関数、積分、図形と方程式
- 解法
- 置換、面積計算、定積分評価
- 難易度
- 6 / 10 計算量 5 / 10 目安 11分
問題
座標平面上で,媒介変数θを用いて
x=(1+cosθ)cosθ,y=sinθ(0≦θ≦π)
と表される曲線Cがある。C上の点でx座標の値が最小になる点をAとし,Aのx座標の値をaとおく。Bを点(a,0),Oを原点(0,0)とする。
(1) aを求めよ。
(2) 線分ABと線分OBとCで囲まれた部分の面積を求めよ。
出典:北海道大学 2021年度 前期日程 第2次学力試験 理系 前期 第5問
方針
解法1(媒介変数のまま面積を積分する方法)
x 座標は u=cosθ とおくと u2+u になるので,−1≦u≦1 で最小化する。面積は,点 A から O までの曲線部分と,x=a,x 軸で囲まれる部分であり,2π/3≦θ≦π では x が a から 0 へ増加する。したがって面積積分を媒介変数で書き,符号を確認しながら積分する。
解法2(余弦を変数にして面積を積分する方法)
u=cosθ とおき,曲線を x=u2+u,y=1−u2 と見る。最小点から原点まででは u が −1/2 から −1 へ動くので,向きを保ったまま面積積分を u で表す。
解答
解法1(媒介変数のまま面積を積分する方法)
(1)
x=(1+cosθ)cosθ=cos2θ+cosθ である。u=cosθ とおくと,0≦θ≦π より −1≦u≦1 であり,x=u2+u=(u+21)2−41 である。したがって最小値は u=−21 のとき a=−41 である。このとき cosθ=−21 だから,対応する θ は θ=32π である。
(2)
(1) より
である。曲線は θ=32π で A を通り,θ=π で (x,y)=(0,0)=O を通る。
また
dθdx=dθd(cos2θ+cosθ)=−sinθ(1+2cosθ)
である。32π<θ<π では sinθ>0,1+2cosθ<0 なので dθdx>0 である。したがってこの範囲で x は a から 0 まで増加する。求める面積 S は
S=∫32ππydθdxdθ
で表される。
ここで y=sinθ だから
S=∫32ππsinθ{−sinθ(1+2cosθ)}dθ=−∫32ππsin2θ(1+2cosθ)dθ.
右辺を2つに分けると
S=−∫32ππsin2θdθ−2∫32ππsin2θcosθdθ
である。まず
∫sin2θdθ=2θ−4sin2θ
より
である。また u=sinθ とおくと
2∫32ππsin2θcosθdθ=32[sin3θ]32ππ=−43
である。したがって
S=−(6π−83)−(−43)=833−6π
である。
解法2(余弦を変数にして面積を積分する方法)
(1)
u=cosθ とおくと −1≦u≦1 であり,
x=u2+u=(u+21)2−41.
よって u=−1/2 のとき最小となり,
a=−41
である。
(2)
点 A から原点 O までの曲線部分では,u は −1/2 から −1 へ動く。また
したがって求める面積 S は
原始関数は
−32(1−u2)3/2+21(u1−u2+sin−1u)
であるから,
S=[−32(1−u2)3/2+21(u1−u2+sin−1u)]−1/2−1=−4π−(−833−12π)=833−6π.