方針
x3を新しい変数とすれば,6次方程式が2次方程式になる。
ただし,(1)では与えられた二つの解が異なるとは限らない。
一つの正の解でmを評価し,異なる解には積の関係を使う
(1)ではp=tanα>0を代入し,m=−(p3+27/p3)に相加相乗平均を使う。
(2)では異なる二つの解の三乗が2次方程式の二根となり,積から
tanαtanβ=1を導く。
二つの数がどちらも方程式の解であることと,2次方程式の二根をそれぞれ占めることは同じではない。
解と係数の関係を二つの数に使うには,(2)の異なる条件が必要である。
鋭角の範囲でtanαtanβ=1なら,αとβは余角である。
これを(3)へ代入するとS=2sin2αとなる。
さらに「異なる解」の条件からα=π/3を除くため,
単に0<S<2としただけでは一つの値を余分に含める。
範囲内の残る値がすべて実現することも,最後に確かめる。
解答
p=tanα>0とおく。方程式へ代入するとm=−(p3+p327).相加相乗平均よりp3+27/p3≥227=63だからm≤−63.等号はp3=33,すなわちp=3で成立する。
このとき元の方程式は(x3−33)2=0なので,正の実数解は3だけである。
よってα=3π,β=6π.p=tanα,q=3tanβとおく。
p=qかつp,q>0なので,p3,q3は
t2+mt+27=0の相異なる二根である。
解と係数の関係からp3q3=27,したがってpq=3。
よってtanαtanβ=1である。
tanα=tan(π/2−β)と鋭角の範囲での単調性からα+β=2π.(2)よりS=2sin2αである。
0<α<π/2だから0<S<2。
またp=q=3/pはp2=3と同値であり,
α=π/3,すなわちS=3/2となる。
逆に0<α<π/2,α=π/3を任意にとり,
β=π/2−α,p=tanα,m=−(p3+27/p3)とする。
このときpと3/p=3tanβは元の方程式の相異なる解となる。
したがって,求める範囲は0<S<23または23<S<2.
別解
別解・背景
方針
解答
t=x3>0とおくと,t2+mt+27=0に正の根がある。
もう一つの根も積が27なので正であり,和が−m>0,判別式がm2−108≥0となる。
したがってm≤−63を得る。
等号では二根が33に重なり,主解と同じ角度が得られる。
(3) で除くS=3/2は,この重根の場合に対応する。
根が異なる条件が,値域の内部にある一つの値を除くことにつながっている。
総評
与えられた二つの解が異なる条件は(2)以降にだけある。(1)の段階では一つの正の解からmを評価する。重根の除外が、(3)の値域から3/2を除く条件に変わる。
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出典: 北海道大学 2025年度 後期日程 数学(理系)(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。