方針
(1) の関数は,(2)で現れる共有点のx座標を表している。
先に三角関数の最大・最小を求め,線分の条件を同じ角度で表す。
単位円上の点を三角関数で表す
(1)はf′(θ)=1/(2sin2θ)−sinθの符号を調べる。
(2)はa2+b2=1とa≥1/2,b≥0から,
a=sinθ,b=cosθ(π/6≤θ≤π/2)と表す。
(1) では,cosθ≥0かつ1−1/(2sinθ)≥0なので,
f(θ)は非負である。両端で0となるため,最小値はすぐに分かる。
最大値は微分で調べる。sinθが単調に増加する区間なので,
1−2sin3θの符号は一度だけ正から負へ変わる。
(2) の共有点は,PからQへ向かう線分をy=1/2の高さまで下りた点である。
a>0だから,x=b(1−1/(2a))と計算できる。
b=0の垂直な線分でもこの式は成り立つ。
線分の端点と共有するa=1/2の場合も除かない。
解答
(1) f(θ)=cosθ(1−1/(2sinθ))は与えられた区間で非負であり,
f(π/6)=f(π/2)=0である。よって最小値 0,θ=6π, 2π.またf′(θ)=2sin2θ1−sinθ=2sin2θ1−2sin3θ.sinθ=2−1/3となる点で,f′は正から負へ変わる。
したがって最大値は1−2−2/3(1−2−2/3)=(1−2−2/3)3/2.(2) a2+b2=1,a≥1/2,b≥0よりa=sinθ,b=cosθ,6π≤θ≤2πと表せる。共有点のx座標をXとすると,線分の内分からX=b(1−2a1)=cosθ(1−2sinθ1).逆に,この区間の任意のθから条件を満たすP,Qが得られる。
この式は連続であり,(1)の両端の値と最大値の間をすべてとるので,範囲は0≤X≤(1−2−2/3)3/2.
別解
別解・背景
方針
解答
(2) ではb=1−a2(1/2≤a≤1)だからX(a)=1−a2(1−2a1).1/2<a<1で微分するとX′(a)=2a21−a21−2a3.したがってa=2−1/3で最大となる。両端の値は0なので,主解と同じ範囲を得る。
三角関数の置換は単位円の条件を簡単にする。
高さをそのまま変数にする別解では平方根が現れるが,微分の符号は同じ三次式で決まる。
総評
線分の長さが1という条件は、二つの座標が単位円上にあることを意味する。三角関数で表すと(1)の最大・最小をそのまま使える。値域の各値が実際に取れることまで確かめる。
北海道大学 理系数学 後期 過去問10年
2016–2019・2021–2026年度問題編48ページ・解答編89ページ
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出典: 北海道大学 2025年度 後期日程 数学(理系)(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。