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北海道大学 2026年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第1問

x>0とする。関数f(x)をf(x)=2x+8x2とし,関数g(x)を
g(x)=x22+8xとする。次の問いに答えよ。

(1) f(x)≥g(x)となるxの範囲を求めよ。

(2) 定積分∫14∣f(x)−g(x)∣ dxを求めよ。

難易度4/ 10計算量4/ 10

関数、微分、積分 展開・因数分解、場合分け、面積計算

方針

絶対値の付いた積分では,二つの関数の大小が変わる点を先に求める。
x>0なので,差に2x2を掛けても符号は変わらない。
差を因数分解し,絶対値を外す区間を分ける
2x2{f(x)−g(x)}は4次式になる。x=2が解であることを使って因数分解すると,
差の符号は(x−2)3だけで決まる。積分はx=2で分ける。

4次式の係数を順に見ると,x2の項がないため,符号を直接読み取るのは難しい。
ところがx=2を代入すると0になり,(x−2)で割った商にもx=2が根として残る。
この操作を繰り返すと,−(x−2)3(x+2)と因数分解できる。

x+2と分母2x2は正なので,1≤x≤2ではf−g≥0,
2≤x≤4ではf−g≤0である。絶対値を外した後は,
2x−x2/2+8x−2−8x−1を項別に積分すればよい。
最後にlog⁡4=2log⁡2を使うと,対数の項は消える。

この定積分は,二つのグラフとx=1,x=4で囲まれた部分の面積でもある。
グラフはx=2で交わるため,符号を付けた積分をそのまま面積としないようにしたい。

解答

(1) x>0においてf(x)−g(x)=−x4+4x3−16x+162x2=−(x−2)3(x+2)2x2.x+2>0,2x2>0だから,f(x)≥g(x)はx≤2と同値である。
したがって,求める範囲は0<x≤2.(2) h(x)=f(x)−g(x)とおき,その原始関数をH(x)=x2−x36−8x−8log⁡xとする。(1)の符号を使うと∫14∣h(x)∣ dx=∫12h(x) dx−∫24h(x) dx=2H(2)−H(1)−H(4).ここでH(1)=−436,H(2)=−43−8log⁡2,H(4)=103−16log⁡2だから,求める値は76.

別解

別解・背景

方針

差の微分による大小関係の確認。

解答

h=f−gとおくとh′(x)=2−x+8x2−16x3=−(x−2)2(x2+2x+4)x3.x>0ではh′(x)≤0であり,x=2以外ではh′(x)<0である。
したがってhは単調に減少し,h(2)=0より,(1)と同じ大小関係を得る。

因数分解による主解は,差の符号を直接判断できる。微分による方法は,
差のグラフが一度だけ0を横切ることを確かめる見方である。
h′(2)=0でも,その前後でhの符号が変わることに注意したい。

総評

二つの関数の差を因数分解すると、大小関係が変わる点を確定できる。絶対値を外す区間を分け、最後に対数の項が消えることまで正確に計算する。

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出典: 北海道大学 2026年度 後期日程 数学(理系)(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。