方針
対数の小数近似を使う問題ではない。210=1024という整数の情報を,
対数の不等式へ移して評価する。
対数を取る前に整数の大小を確定させる
(1)は210>103を使う。(2)は両辺に23を掛け,10nと比較する。
(3)は1024<1100と(2)の結果をつなぎ,223<107を導く。
(2) で求めるnは,そのまま(3)の評価に使える。
220=10242を11002で上から押さえれば,
220<2−3107となる。ここで2−3を左辺へ移すと,
指数が20から23に増え,log102<7/23を得る。
最後の7/23と0.305の比較も整数で行う。
0.305=61/200だから,7⋅200<61⋅23を確認すればよい。
途中で対数や分数を丸めると,厳密な不等式の証明にならない。
解答
(1) 210=1024>1000=103である。
常用対数は単調に増加するから10log102>3.よって0.3<log102.(2) 与えられた不等式は23⋅11002<10nと同値であり,左辺は9680000である。106<9680000<107だから,n=7は条件を満たし,n≤6は満たさない。
したがって,求める最小値はn=7.(3) 1024<1100と(2)より220=10242<11002<2−3107.よって223<107なので,常用対数を取るとlog102<237.7⋅200=1400<1403=61⋅23から237<20061=0.305.したがってlog102<0.305.
別解
別解・背景
方針
解答
正の整数m,kについて,2m<10k⟺log102<mk.また,2m>10kなら,逆向きの下からの評価が得られる。
本問では,210>103と223<107を作り,103<log102<237と挟んでいる。
この区間の幅は7/23−3/10=1/230である。
対数表がなくても,整数のべきの比較から精度を保証した範囲が得られる。
総評
対数を数値近似するのではなく、整数のべきの大小から評価を作る。(2)で求めた指数を(3)へつなぐと、7/23という上限が得られる。
北海道大学 理系数学 後期 過去問10年
2016–2019・2021–2026年度問題編48ページ・解答編89ページ
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出典: 北海道大学 2026年度 後期日程 数学(理系)(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。