方針
通過領域を求めるには,点(x,y)を先に固定し,その点を通るa>0が存在する条件を調べる。
定数項とaの係数に分ける
直線の式を(x+7y−5)+a(7x−y+5)=0と整理する。
二つの式がともに0となる点が定点である。
それ以外の点ではaを解き,a>0となる符号の組合せを求める。
u=x+7y−5,v=7x−y+5とおく。
v=0ならa=−u/vだから,正のaが存在する条件はuv<0である。
v=0の場合はaについて解けないため,別に調べる。
元の式に戻すとu=0も必要であり,この場合は定点Aだけが残る。
境界となる直線はu=0とv=0である。
傾きはそれぞれ−1/7と7なので直交する。
u>0,v<0の領域は両方の直線より上,
u<0,v>0の領域は両方の直線より下になる。
境界上ではa=0,または有限のaが存在しないため,A以外は含まれない。
図示では,この二つの境界を破線で示し,定点だけを黒丸で示す。
a=7のときは垂直な直線になるが,元の式はその場合も扱える。
傾きで議論する方法では,この垂直な直線を別に入れる必要がある。
解答
(1) 直線の式を(x+7y−5)+a(7x−y+5)=0と変形する。すべての実数aについて成り立つ条件はx+7y−5=0,7x−y+5=0.これを解くとA(−53,54).(2) u=x+7y−5,v=7x−y+5とおく。
v=0のとき,u+av=0を満たすa>0が存在するのは
a=−u/v>0,すなわちuv<0のときである。
v=0のときはu=0も必要で,その点はAである。
よって求める領域はD={(x,y)∣uv<0}∪{A}.下図の網掛け部分と点Aを含み,破線上の他の点を含まない。
別解
別解・背景
方針
解答
a=7のとき,直線の傾きはm=−7−a1+7a.aについて解くとa=(7m+1)/(m−7)である。
したがってa>0となる傾きはm<−71またはm>7.さらにa=7のときはx=−3/5である。
これらの直線はすべてAを通るので,境界の二直線にはさまれた上下の領域とAを得る。
傾きを用いる方法では,m=−1/7とm=7の境界を除き,垂直な直線を加える。
主解のa=−u/vによる方法は,垂直な直線も同じ式で扱える。
総評
動く直線の領域では、点を固定し、その点を通る正のパラメーターが存在するかを調べる。境界を除くだけでは定点まで失うため、係数が0となる場合を別に確認する。
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2016–2019・2021–2026年度問題編48ページ・解答編89ページ
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出典: 北海道大学 2026年度 後期日程 数学(理系)(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。