方針
接点のx座標をu=(an)jとして,接線とy=xの交点からan+1=anj/2を得る。対数を取るとbn+1=jbn−1となる。j=1とj=1で一次漸化式の解き方が分かれるため,最後に場合分けしてanへ戻す。
解答
(問1)
u=(an)j とおく。f′(x)=2x+1 であるから,曲線 y=f(x) の点 (u,f(u)) における接線はy=(2u+1)(x−u)+u2+u=(2u+1)x−u2である。これと y=x の交点のx座標はx=(2u+1)x−u2より x=2u である。したがってan+1=2anjである。a1=2>0 であり,an>0 ならば an+1>0 であるから,すべての自然数nに対して an>0 が成り立つ。
(問2)
(問1)よりbn+1=log2an+1=log22anj=jlog2an−1=jbn−1である。
(問3)
b1=log22=1 である。
j=1 のとき,(問2)より bn+1=bn−1 であるからbn=2−nである。したがってan=22−nである。
j=1 のとき,bn+1−j−11=j(bn−j−11)である。よってbn−j−11=jn−1(1−j−11)となり,bn=j−1(j−2)jn−1+1である。したがってan=2j−1(j−2)jn−1+1である。
別解
解法2
方針
接線からan+1=anj/2を得て対数をとり,得られた一次漸化式を反復代入と等比和で解く。j=1だけは先に分ける。
解答
(問1)
u=anjとおくと接線はy=(2u+1)x−u2であり,y=xとの交点からan+1=2u=2anjを得る。a1=2>0なので,帰納的にan>0である。
(問2)bn+1=log22anj=jbn−1である。
(問3)
b1=1である。j=1ならbn=2−nだからan=22−nである。j=1なら反復代入してbn=jn−1−r=0∑n−2jr=j−1(j−2)jn−1+1となる。よってan=2j−1(j−2)jn−1+1である。
総評
難度6,計算量5。想定時間は18分程度。接線計算自体は標準的だが,j を含むため最後の一次漸化式で j=1 を別扱いする必要がある。j=2 のときにも式が正しく一定列を与えるか確認すると,添字ミスを発見しやすい。位置づけは差がつく標準問題であり,方針を早く固めて計算ミスなく完答したい。
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出典: 熊本大学 2017年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。