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熊本大学 2017年度 前期 理工系文系数学 第4問

f(x)=x2+xとし,jは自然数とする.数列{an}を次のように定める.
a1=2とする.ann1)に対して,座標平面上の曲線y=f(x)上の点((an)j,f((an)j))における接線と直線y=xとの交点のx座標をan+1とする.ただし,(an)janj乗を表す.以下の問いに答えよ.

(問1)
すべての自然数nに対し,an>0が成り立つことを示せ.

(問2)
bn=log2anとおくとき,bn+1bnを用いて表せ.

(問3)
数列{an}の一般項を求めよ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安18

数列微分指数・対数 接線・法線漸化式の変形、場合分け、置換

方針

接点のx座標をu=(an)jとして,接線とy=xの交点からan+1=anj/2を得る。対数を取るとbn+1=jbn1となる。j=1j1で一次漸化式の解き方が分かれるため,最後に場合分けしてanへ戻す。

解答

(問1)
u=(an)j とおく。f(x)=2x+1 であるから,曲線 y=f(x) の点 (u,f(u)) における接線はy=(2u+1)(xu)+u2+u=(2u+1)xu2である。これと y=x の交点のx座標はx=(2u+1)xu2より x=u2 である。したがってan+1=anj2である。a1=2>0 であり,an>0 ならば an+1>0 であるから,すべての自然数nに対して an>0 が成り立つ。

(問2)
(問1)よりbn+1=log2an+1=log2anj2=jlog2an1=jbn1である。

(問3)
b1=log22=1 である。

j=1 のとき,(問2)より bn+1=bn1 であるからbn=2nである。したがってan=22nである。

j1 のとき,bn+11j1=j(bn1j1)である。よってbn1j1=jn1(11j1)となり,bn=(j2)jn1+1j1である。したがってan=2(j2)jn1+1j1である。

別解

解法2

方針

接線からan+1=anj/2を得て対数をとり,得られた一次漸化式を反復代入と等比和で解く。j=1だけは先に分ける。

解答

(問1)
u=anjとおくと接線はy=(2u+1)xu2であり,y=xとの交点からan+1=u2=anj2を得る。a1=2>0なので,帰納的にan>0である。

(問2)bn+1=log2anj2=jbn1である。

(問3)
b1=1である。j=1ならbn=2nだからan=22nである。j1なら反復代入してbn=jn1r=0n2jr=(j2)jn1+1j1となる。よってan=2(j2)jn1+1j1である。

総評

難度6,計算量5。想定時間は18分程度。接線計算自体は標準的だが,j を含むため最後の一次漸化式で j=1 を別扱いする必要がある。j=2 のときにも式が正しく一定列を与えるか確認すると,添字ミスを発見しやすい。位置づけは差がつく標準問題であり,方針を早く固めて計算ミスなく完答したい。

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出典: 熊本大学 2017年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。