方針
正三角形は複素数の回転として表す。点が直線のどちら側にあるかを確認して回転の向きを決める。(問2)はについての二次方程式を解き,に合う根を選ぶ。(問3)は得られた点を座標化し,直線の交点を媒介変数で求めて内積からを計算する。
解答
(問1)
は正三角形で,点は直線 に関して点と反対側にある。 に の回転を施す向きを選べばよい。 の虚部は であるから,点は直線 の負の側にある。したがって点は正の側にあり,である。よってである。
(問2)
与えられた等式を について見るとである。したがってである。 よりであり,これは実部・虚部ともに正である。一方, の虚部は負である。よってである。
(問1)よりである。
(問3)
座標でと表す。直線 上の点を とおく。直線 の方向ベクトルはである。 が両直線の交点であることからが得られる。実際, は と平行である。
したがってである。よってであるからである。
別解
解法2
方針
正三角形を回転因子で表し,方程式は比について解く。(問3)では交点を求めず,直線との方向ベクトルだけで角を計算する。
解答
(問1)とおく。点は直線の負の側にあるので,反対側の頂点はである。したがってである。
(問2)
なので,とおくとであり,となる。を満たす方は正符号だからである。またである。
(問3)
は直線と直線のなす鋭角であるから,交点自体を求める必要はない。方向ベクトルとしてをとる。内積は,長さの二乗はそれぞれだからである。
総評
難度7,計算量7。想定時間は25分程度。正三角形を複素数の回転で表す向きの判定と,二次方程式の根から を満たす方を選ぶことが鍵である。(問3)は座標計算が長くなりやすいため,交点が になることを確認してから内積に進むと整理しやすい。位置づけは差がつく難問であり,前半を確保したうえで時間次第では後半を見送り候補にする。