方針
を辺の複素数として,回転で正三角形の第3点を表す。点が直線の負の側にあることから回転の向きを決める。(問2)は,として二次方程式を解く。(問3)は座標に戻し,直線の交点を求めて内積で角の余弦を出す。
解答
(問1)
である。 の虚部はであるから,点は直線 の負の側にある。したがって点は正の側にあり,である。よってである。
(問2)
, とおく。与えられた等式はであるからである。 よりであり, の実部と虚部は正である。一方,もう一方の根は虚部が負になる。したがってである。
(問1)よりである。
(問3)
座標でと表す。直線 上の点をとおく。直線 の方向ベクトルはである。両直線の交点を計算するとである。
したがってである。内積と長さはである。よってである。
別解
解法2
方針
点を原点へ平行移動し,辺を回転因子で表す。(問3)は交点を計算せず,2直線の方向ベクトルの内積だけで角度を求める。
解答
(問1)とおく。点と反対側にある正三角形の頂点はだからである。
(問2)
とおくと,与式はである。したがってを満たす方を選ぶとであり,である。
(問3)
は直線と直線のなす角である。方向ベクトルとしてをとると,内積は,長さの二乗はである。よってである。
総評
難度7,計算量7。想定時間は25分程度。2017年度の複素数平面問題の中でも,回転の向きと交点計算の両方で減点が出やすい。 を基準にして平行移動して考えると,(問2)の二次方程式と(問3)の座標計算がかなり整理される。位置づけは差がつく難問であり,前半を確保したうえで時間次第では後半を見送り候補にする。