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熊本大学 2018年度 前期数学① 第1問

p,q を整数とする。関数f(x)=x3px2+(p22p)x+qについて、次の問いに答えよ。

(問1) f(x) が極値をもつときの整数 p の値をすべて求めよ。

(問2) 方程式f(x)=0が負の解を1つと相異なる正の解を2つもつとき、整数 p,q の値を求めよ。

難易度5/ 10計算量5/ 10目安16

微分方程式・不等式 増減表、場合分け、範囲評価

方針

極値をもつ条件は導関数の判別式で整数 p を絞る。各 p について極大値と極小値の符号,さらに根の正負を調べる。整数 q まで含めると候補は少数に限られる。

解答

(問1)f(x)=3x22px+p22pである。f(x) が極値をもつためには,f(x)=0 が相異なる2実解をもてばよい。よって判別式について(2p)212(p22p)>0が必要十分である。整理すると8p2+24p>0すなわち0<p<3である。p は整数であるからp=1,2である。

(問2)
(問1)より p=1,2 のみを調べればよい。

p=1 のときf(x)=x3x2x+qであり,極小点は x=1 である。相異なる正の解を2つもつには f(1)<0 が必要なので q<1 である。一方,負の解1つと正の解2つをもつなら,3つの解の積は負であるから,定数項 q は正でなければならない。整数 q0<q<1 を満たすものはない。

p=2 のときf(x)=x32x2+qである。極大点は x=0,極小点は x=43 であり,f(0)=q,f(43)=q3227である。3つの相異なる実数解をもち,かつ正の解を2つもつにはq>0,q3227<0が必要である。q は整数であるから q=1 である。このときf(x)=x32x2+1=(x1)(x2x1)となり,解は1,1+52,152であるから,条件を満たす。よってp=2,q=1である。

別解

解法2

方針

導関数を平方完成して極値条件を読む。問2では根の積から q>0 を得たうえで、各 p の極小値の符号を調べ、整数条件を使う。

解答

(問1)

導関数を平方完成するとf(x)=3x22px+p22p=3(xp3)2+2p(p3)3.上に開く2次関数 f(x)x 軸と異なる2点で交わるための必要十分条件は2p(p3)3<0,すなわち0<p<3である。p は整数なのでp=1, 2.(問2)

負の解を α、二つの正の解を β,γ とするとαβγ<0.一方、解と係数の関係からαβγ=qなのでq>0.p=1 のときf(x)=x3x2x+q,f(x)=(3x+1)(x1).正の側の極小点は x=1 である。正の異なる2解をもつためにはf(1)=q1<0が必要である。よって0<q<1,となり、整数 q は存在しない。

p=2 のときf(x)=x32x2+q,f(x)=x(3x4).極大点 x=0 と極小点 x=4/3 の値はf(0)=q,f(43)=q3227.3個の相異なる実数解をもつには0<q<3227.整数条件から q=1 である。実際x32x2+1=(x1)(x2x1)であり、解は152<0<1<1+52.したがってp=2,q=1.

総評

難度5、計算量5。想定時間は16分程度。極値条件で整数 p を先に絞ることが要点である。問2では、根の積から q>0 を確定し、正の側の極小値が負になる条件と組み合わせる。判別式による解法と導関数の平方完成による解法の両方で候補を照合した。

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出典: 熊本大学 2018年度 前期 文系数学 第1問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。