方針
接線と三次曲線の差は接点で二重根をもつ。根の和から次の交点の x 座標を出し,一次漸化式 an+1=2−2an を解く。
解答
(問1)
f(x)=x3−2x2+x とすると f′(x)=3x2−4x+1。P1=(2,2) での接線は y=5x−8 である。x3−2x2+x=5x−8⟺(x−2)2(x+2)=0より,P2=(−2,−18)。
(問2)
傾きは3an2−4an+1.切片はf(an)−anf′(an)=2an2(1−an).(問3)
接線との差は接点 x=an を二重根にもつ。もう一つの根を r とすると根の和から 2an+r=2,すなわちan+1=2−2an.よってan+1−32=−2(an−32),a1=2からan=32+34(−2)n−1.
別解
解法2(接線との差を完全因数分解)
方針
一般の接点 x=p における接線を Tp(x) と置き、f(x)−Tp(x) を直接因数分解する。接点以外の共有点が式から直ちに読めるため、根と係数の関係を使わずに漸化式を得られる。
解答
(問1)
f(x)=x3−2x2+x とする。p を接点の x 座標とし、その接線をTp(x)=f(p)+f′(p)(x−p)とおく。展開すると次の恒等式を得る。f(x)−Tp(x)=(x−p)2(x+2p−2)p=2 のとき、接点以外の共有点の x 座標は −2 である。したがってP2=(−2,f(−2))=(−2,−18)である。
(問2)
f′(x)=3x2−4x+1 より、接線 ln の傾きは3an2−4an+1である。切片はf(an)−anf′(an)=an3−2an2+an−an(3an2−4an+1)=2an2(1−an)である。
(問3)
上の因数分解で p=an とすると、接点以外の共有点はx+2an−2=0を満たす。よってan+1=2−2anである。この一次変換の不動点は 2/3 でありan+1−32=−2(an−32)となる。したがって、a1=2 を用いてan−32=(−2)n−1(a1−32)=34(−2)n−1であるからan=32+34(−2)n−1を得る。
総評
難度5,計算量5。想定時間は18分程度。三次曲線と接線の差が接点で二重根をもつことが核心である。差を (x−an)2 で割るか、根と係数の関係を使うかのどちらでも、接点以外の根 2−2an を明示してから漸化式へ進むと答案が安定する。
冊子PDFで見る熊本大学の微分の問題で問題集を作る
出典: 熊本大学 2021年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。