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熊本大学 2017年度 前期 理工系理系数学 第3問

関数f(x)=log2xx+1x>0)について,以下の問いに答えよ.

(問1)
f(x)の極値を求めよ.

(問2)
方程式f(x)=0の解をすべて求めよ.なお,limxf(x)=を用いてもよい.

(問3)
座標平面上の曲線y=f(x)x軸で囲まれた部分の面積を求めよ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安18

微分積分指数・対数 増減表面積計算極限計算

方針

L=loge2とおき,log2x=logexLとして微分する。増減から極大値と零点の個数を判定し,x=1,2が解であることを確認する。囲まれた部分は1x2f(x)0となるので,その定積分を計算する。

解答

(問1)
L=loge2 とおくとf(x)=logexLx+1である。したがってf(x)=1Lx1であり,f(x)=0 となるのは x=1L のときである。f(x)0<x<1L で正,x>1L で負であるから,x=1L で極大となる。極大値はf(1L)=log21L1L+1である。極小値はない。

(問2)
f(1)=0f(2)=0 である。また 12<L<1 より 1<1L<2 である。したがって f(x)(0,1L) で増加し,(1L,) で減少する。

x=1x=2 はそれぞれ零点であり,増減と limxf(x)= より,これ以外の零点はない。よって解はx=1,x=2である。

(問3)
(問2)と増減より,曲線とx軸で囲まれる部分は 1x2 にあり,この区間で f(x)0 である。したがって面積は12(log2xx+1)dx=12(logexLx+1)dx=[xlogexxLx22+x]12=321Lである。すなわち321loge2である。

別解

解法2

方針

微分で極大点を求めた後,f(x)<0による厳密な上に凸性から零点が高々2個であることを示す。既知の2零点を確認して面積積分へ進む。

解答

(問1)
L=loge2とおくとf(x)=1Lx1,f(x)=1Lx2<0である。したがってx=1/Lでただ1つの極大値f(1L)=log21L1L+1をとり,極小値はない。

(問2)
直接代入してf(1)=f(2)=0である。またf(x)<0なのでfは厳密に上に凸であり,異なる3個の零点をもつことはない。実際,3零点があれば中央の零点での値は,両端を結ぶ弦の値0より真に大きくなるはずで,矛盾する。よって解はx=1,x=2だけである。

(問3)
1<x<2では上に凸性からf(x)>0である。したがって面積は12f(x)dx=[xlogexxLx22+x]12=321loge2である。

総評

難度6,計算量5。想定時間は18分程度。底が 2 の対数を自然対数に直して微分・積分する点が中心である。1<1/loge2<2 を確認してから零点の個数を述べると答案の抜けが少ない。面積は小さい正の値になるので,符号の確認も必要である。位置づけは差がつく標準問題であり,方針を早く固めて計算ミスなく完答したい。

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出典: 熊本大学 2017年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。