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熊本大学 2023年度 前期数学① 第4問

kは正の実数とし,2つの関数
f(x)=23x3+x24x+73,g(x)=x2+4x+4+k
を考える.xy平面上の曲線y=f(x)C1とし,放物線y=g(x)C2とする.以下の問いに答えよ.
(問1) 関数f(x)g(x)の極値をkを用いて表せ.
(問2) C1C2がちょうど2個の共有点をもつようなkの値を求めよ.
(問3) kを(問2)で求めた値とする.C1C22個の共有点を通る直線をlとするとき,C2lで囲まれた図形とx0の表す領域の共通部分の面積を求めよ.

難易度5/ 10計算量5/ 10目安15

微分積分図形と方程式 増減表接線・法線面積計算、パラメータ処理

方針

共有点は h(x)=f(x)g(x) の零点として調べる。h の極大値が 0 になるときだけ重解をもち,正の k で共有点が2個になる。求めた k で交点を出し,2点を結ぶ直線と放物線に囲まれる部分のうち x0 の面積を積分する。

解答

(問1)f(x)g(x)=23x38x53kである。微分すると(fg)(x)=2x28=2(x2)(x+2)である。したがって x=2 で極大,x=2 で極小となり,極大値は9k極小値は373kである。

(問2)
k>0 であるから,極小値は常に負である。3次方程式 f(x)g(x)=0 がちょうど2個の異なる実数解をもつには,極大値が 0 となればよい。よって9k=0よりk=9である。

(問3)
k=9 のときf(x)g(x)=23(x+2)2(x4)であるから,共有点の x 座標は 2,4 である。C2y=x2+4x+13であり,共有点は (2,9)(4,45) である。この2点を通る直線 ly=6x+21である。2x4 では直線が放物線の上側にあるので,x0 の部分の面積は04{(6x+21)(x2+4x+13)}dx=04(x2+2x+8)dx=803.したがって求める面積は 803 である。

別解

解法2(重解条件と平行移動)

方針

共有点が2個である条件を、差の3次多項式が重解をもつ条件として処理する。候補の重解は導関数の零点だけなので k を即決し、面積は X=x+2 で放物線を標準位置へ移して計算する。

解答

(問1)
差を h(x)=f(x)g(x) とおくとh(x)=23x38x53k,h(x)=2(x2)(x+2).したがって x=2 で極大値 9kx=2 で極小値
37/3k をとる。

(問2)
共有点がちょうど2個であるには、3次方程式 h(x)=0 が重解をもてばよい。重解の候補は h(x)=0 より x=±2 だけである。h(2)=9k,h(2)=373k.k>0 の範囲で零になりうるのは前者だけだからk=9である。このときh(x)=23(x+2)2(x4)で、異なる共有点は確かに2個である。

(問3)
X=x+2 と平行移動すると、放物線 C2y=X2+9となる。交点の X 座標は 0,6 であり、その2点を結ぶ直線はy=6X+9.x0X2 に対応するので、求める面積は26{(6X+9)(X2+9)}dX=26X(6X)dX=803.

総評

難度5,計算量5。想定時間は15分程度。共有点の個数を3次関数の極値で判定する標準問題である。重解が出る k=9 を得た後,放物線と直線の上下関係,および x0 による積分区間の切り取りを誤らないことが重要である。位置づけは差がつく標準問題であり,方針を早く固めて計算ミスなく完答したい。

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出典: 熊本大学 2023年度 前期 数学①(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。