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熊本大学 2022年度
理系数学 第4問(医学部医学科)

問題

以下の問いに答えよ.(問1) であって,を満たす正の整数の組つ求めよ.(問2) であって,を満たす正の整数の組は,(問1)で求めた組に限ることを示せ.

出典:熊本大学 2022年度 前期 理系 第4問

方針

解法1(二項係数を3次式で下から評価する方法)

まず小さい を調べ, から解 を得る。 では を下から で評価し, より大きいことを示して解がないことを証明する。

解法2(固定した変数について差分で単調増加を示す方法)

を直接処理する。 では を定め、初期値 と差分 を別々に示す。

解答

解法1(二項係数を3次式で下から評価する方法)

(問1)

とすると

である。したがって求める組の一つは

である。

(問2)

まず のとき,方程式は

となり,成り立たない。

次に のとき,

である。整理すると

であり,正の整数解は である。

最後に とする。 であるから, の範囲で少なくとも までは増加し,

である。よって

である。一方, より

である。 では

であるから, となる。したがって では解はない。

以上より,条件を満たす正の整数の組は

に限られる。

解法2(固定した変数について差分で単調増加を示す方法)

(問1)

とすれば

よって が1組の解である。

(問2)

では となり不可能である。 では

したがって正の整数解は だけである。

以下 , とし

とおく。まず二項係数は中央へ向かって増えるので

よって

またPascalの関係から

だから

したがって で増加する。ゆえに では常に

であり解はない。以上より唯一の組は