問題
を実数とし,とおく.このとき,以下の問いに答えよ.(問1) の次方程式が実数解を持つような点全体の集合をとおく.を平面上に図示せよ.(問2) の次方程式は実数解を持つとする.の実数解がすべて以下で,少なくともつの実数解は以上となるような点全体の集合をとおく.を平面上に図示せよ.(問3) 点が(問2)の集合全体を動くとき,の最小値を求めよ.
方針
解法1(判別式で領域を表し距離を最小化する方法)
(問1)は判別式で領域を出す。(問2)は実根を とし, と を係数条件へ直す。得られた領域を2つの範囲に分け,(問3)では点 から領域への距離の最小として境界を確認する。
解法2(根の配置から領域を作り上側境界で評価する方法)
実根を とおき、, をVietaの関係で係数平面へ移す。最小化では、各 に対して点 に最も近い上側境界だけを調べる。
解答
解法1(判別式で領域を表し距離を最小化する方法)
(問1)
が実数解をもつ条件は判別式が 以上であることなので
である。したがって
であり,放物線 の下側の領域である。
(問2)
実数解を とする。すべての実数解が 以下である条件は, とおいたとき, の2つの解がともに 以下であることと同値である。よって
が必要である。判別式条件も合わせると
である。
さらに少なくとも1つの実数解が 以上であるためには,2つの実数解がともに負である場合を除けばよい。これは かつ の場合である。したがって領域 は
で表される領域である。
(問3)
求める式は
である。これは点 と点 の距離の2乗である。
の上側境界 上では, とおくと
である。 の上側境界 上では
である。また下側境界 上では
である。点 は領域 に含まれ,この点で値は である。したがって最小値は
である。
解法2(根の配置から領域を作り上側境界で評価する方法)
(問1)
判別式から
(問2)
実根を とする。 は、 による2根がともに0以下ということである。ゆえに
さらに である。 なら なのでこれは自動的に成り立つ。 なら2根の和は負だから、 は と同値である。したがって
(問3)
目的式は点 からの距離の2乗
である。 では だから、固定した に対して上側境界で最小となり
では だから
等号は で成り立つ。よって最小値は