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京都大学 1982年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第2問

次の性質をもつ実数aは,どのような範囲にあるか.
二次方程式t22at+3a2=0は実根αβをもち,αβとするとき,
不等式yxyxay3(xβ)で定まる領域は,三角形になる.

難易度7/ 10計算量6/ 10目安32

方程式・不等式図形と方程式 判別式図形的解釈、解と係数の関係

方針

y=xy=x が作る右向きの角を考え、第三の直線が両方の辺を正の位置で横切る条件を求める。これに二次方程式の実根条件と、小さい根 β が正である条件を合わせる。β>0 は解と係数の関係で簡潔に判定する。

解答

二次方程式が実根をもつ条件は(2a)24(3a2)0,すなわち(a1)(a2)0.よってa1またはa2.最初の二つの不等式は、原点を頂点とし y=xy=x を辺とする右向きの角を表す。第三の境界線は3xay=3βである。上側の辺 y=x との交点の x 座標は3β3a,下側の辺 y=x との交点の x 座標は3β3+aである。非退化な三角形になるための必要十分条件は、両方が正で、第三の半平面が角の先端側を残すことである。したがってβ>0,3<a<3.根の和と積はα+β=2a,αβ=3a2.a1 の範囲では、両根が正、すなわち小さい根 β が正となる条件は2a>0,3a2>0,より 23<a1 である。a2 なら和と積がともに正なので両根は正であり、図形条件 3<a<3 と合わせて 2a<3 となる。

以上より23<a1または2a<3である。

別解

解法2(小さい根を根の公式で評価する)

方針

図形条件 β>03<a<3 を先に確定する。小さい根を根の公式で明示し、実根条件 a1 または a2 の各範囲で不等式 β>0 を解く。

解答

三角形を作る図形条件は、第三の直線が右向きの角の二辺を正の位置で切ることからβ>0,3<a<3.また実根条件は(a1)(a2)0,すなわち a1 または a2 である。

小さい根はβ=a(a1)(a2)である。a1 のとき、β>0 ならまず a>0 が必要である。そのもとで両辺を2乗するとa2>(a1)(a2)となり、これは3a>2と同値である。よって 23<a1 である。

a2 のときはa2(a1)(a2)=3a2>0なので常に β>0 である。図形条件を合わせると 2a<3 となる。

したがって求める範囲は23<a1または2a<3である。

総評

難度7、計算量6、目安32分。二次方程式の実根条件と、三つの半平面が非退化な三角形を作る条件を分離した。小さい根 β の正値条件は、根の公式と解と係数の関係の2通りで照合した。

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出典: 京都大学 1982年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。