方針
既知の交点 x=u を因数として除き、残る二次方程式が実根をもつ条件を判別式で表す。u に関する下に凸ではなく上に凸の二次式なので、開区間の両端極限を調べる。
解答
直線は y=u3+au2+b(x−u) である。曲線との交点条件は(x−u){x2+(u+a)x+u2+au−b}=0.別の交点が存在するための判別式はΔ(u)=a2−2au−3u2+4b.Δ は u について上に凸ではなく下に開くので、−1<u<1 全体で非負となるための必要十分条件は両端極限が非負であること、すなわちa2+2a+4b−3≧0,a2−2a+4b−3≧0.境界の場合も開区間内では Δ(u)>0 となるので、x=u だけが残る例外はない。したがってb≧43−a2+2∣a∣.求める領域はこの折れた二つの放物線の上側である。
別解
解法2(端点値を結ぶ弦との比較)
方針
判別式を端点での値の一次補間と正の項 3(1−u2) の和に分解する。これにより両端条件が開区間全体に十分であることを直接示す。
解答
解法1と同じ因数分解から、必要な条件はΔ(u)=a2−2au−3u2+4b≧0(−1<u<1)である。端点へ近づければΔ(−1)=a2+2a+4b−3≧0,Δ(1)=a2−2a+4b−3≧0が必要である。
逆にこの二式を仮定する。直接計算するとΔ(u)=21−uΔ(−1)+21+uΔ(1)+3(1−u2).−1<u<1 では最後の項が正で、前二項は非負だから Δ(u)>0 である。よって別の実交点が必ず存在する。両端条件をまとめればb≧43−a2+2∣a∣となる。
総評
難易度6、計算量5。目安時間は22分である。既知の根 x=u を除いた二次式を作り、「任意の開区間」を端点極限で処理する。境界上でも区間内部の判別式が正になることを弦との比較で確認すると例外処理が完全になる。
冊子PDFで見る京大の微分の問題で問題集を作る
出典: 京都大学 1986年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。