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京都大学 1987年度 後期日程 第2次学力試験文系(後期)数学 第3問

abは正の定数で,平面上に4点O(0,0)A(0,a)B(1,b)C(1,0)と,
放物線y=ax2を平行移動した曲線Hで,2点ABを通るものが与えられている.

(1) Hの弧AB^は台形OABCの中にあることを示せ.

(2) Hの弧AB^が台形OABCの面積を二等分することはないことを示せ.

難易度6/ 10計算量6/ 10目安20

関数積分図形と方程式 式変形、不等式評価面積計算

方針

上辺ABの直線をL(x)とする。HLは最高次係数ax=0,1を根にもつのでax(x1)となる。(1)は上辺以下であることとH>0を確認する。(2)はHの下側の面積を積分し、台形面積の半分とは一致しないことを示す。

解答

ABを結ぶ直線をL(x)=a+(ba)xとする。Hy=h(x)と書けば、hLは2次係数ax=0,1を根にもつからh(x)=L(x)+ax(x1)=a+(b2a)x+ax2.(1) 0x1ではx(x1)0なのでh(x)L(x)である。また頂点のx座標は1b2a<1である。これが0以下ならhは区間で増加してhh(0)=a>0。これが(0,1)内なら最小値はb(4ab)4a>0である。よって弧は底辺より上、上辺より下にあり、台形内にある。

(2) 弧より下の面積は01h(x)dx=a3+b2.台形の面積はa+b2だから、二等分するならa3+b2=a+b4となるはずである。しかしこれはa+3b=0と同値で、a,b>0に反する。したがって二等分することはない。

別解

解法2:放物線を正の項の和で表す

方針

放物線を h(x)=a(1x)2+bx と表して台形内にあることを直接示す。面積は曲線より上と下に分け、台形の半分との差が常に正であることを確認する。

解答

曲線 Hy=h(x) とする。二次係数が aA(0,a),B(1,b) を通るからh(x)=a(1x)2+bxである。

(1)
0x1 ではh(x)=a(1x)2+bx>0である。また上辺 AB の式を L(x)=a(1x)+bx とすればL(x)h(x)=ax(1x)0.したがって H は底辺より上、上辺より下にあり、弧 AB^ は台形内にある。

(2)
曲線より下の面積は01h(x)dx=a3+b2.台形全体の面積は (a+b)/2 だから、その半分との差は(a3+b2)a+b4=a12+b4>0.したがって曲線より下の面積は常に台形の半分より大きく、弧が面積を二等分することはない。

総評

難度6、計算量6、目安時間20分。上辺との差 ax(1x) と、正の項の和 a(1x)2+bx により弧が台形内にあることを確認した。面積差は a/12+b/4>0 なので、単なる不一致ではなく常に曲線下側が半分より大きい。

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出典: 京都大学 1987年度 後期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。